アルボンは”結果”より頑張っている? レッドブル重鎮マルコ示唆
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、今季苦戦が続くアレクサンダー・アルボンについて、結果が示すよりも優れた仕事をしていると語る。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
昨シーズン中盤にレッドブルのドライバーとして抜擢されたアレクサンダー・アルボン。しかし今季ここまで苦戦が続いている。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが1勝を含む95ポイントを獲得している中、アルボンは40ポイントの獲得にとどまっているのだ。
しかしレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、アルボンは結果で示されているよりも優れた仕事をしていると指摘。分析によれば、アルボンはコース上で最速だったこともあるという。そのためマルコは、予選でのアタックをまとめることができれば、結果が向上する可能性があると語った。
「アルボンのパフォーマンスは、実際よりも悪いと思われてしまっている」
マルコはそうmotorsport.comの取材に語った。
「バルセロナでは、彼のマシンのリヤをより安定させるため、セットアップの面で行き過ぎてしまった」
「ハード、ミディアム、ソフトのいずれのタイヤを履いても、8周も走れば作動温度領域から外れてしまった。そして彼はスライドしてしまうようになっただけだ。彼の予選は良かった」
「見落とされているのは、2回あったシルバーストンでのレースだ。彼は第2スティントで最速だったんだ。フェルスタッペンよりも速かった。レッドブルリンクでも、リズムに乗った時には絶対的に速いことを証明している」
レッドブルは、高速コーナーと低速コーナーの間でのエアロバランスの変化がより快適になるよう、アルボンのマシンで作業を進めている途中だ。しかしテレメトリーデータを見ると、現時点でもアルボンの可能性が裏付けられているという。
「アルボンは、技術的な発言についてはとても優れている」
そうマルコは語った。
「そして彼のレースでのパフォーマンスは非常に優れており、特にハイスピードコーナーでは、フェルスタッペンに匹敵するレベルなんだ」
「その後彼はひとつのコーナーで、0.2秒を失ってしまうことがある。しかし、それは問題ではない」
しかしその一方でマルコは、厳しい見方も示した。アルファタウリのフランツ・トスト代表は、若いドライバーが完全に成長を遂げるためには2〜3年必要だと指摘するものの、マルコはそれほどの時間的な猶予は与えられないと言うのだ。
「フェルスタッペンには、それほどの時間は必要なかった」
そうマルコは付け加えた。
「おそらく、フランツ・トストの意見は、少し保守的すぎると思う」
「それに対処できない人は、おそらくトップレベルのキャリアまで上り詰めることはできないだろう。とにかく、そのようなドライバーは、レッドブル・レーシングには適していない」
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