F1シート失ったアルボン、“雑草魂”で這い上がれるか?「くよくよしても仕方ない」
レッドブルのF1シートを失ったアレクサンダー・アルボンは、くよくよしてもレースシートが戻ってくることはないため、あれこれ悩む必要はないと考えている。
アレクサンダー・アルボンは今季、セルジオ・ペレスにレッドブルのF1シートを奪われる形となった。レッドブルは2021年シーズンにメルセデスとタイトルを争うにあたり、アルボンは必要なものを兼ね備えてはいないと判断したのだ。
しかし、今季のアルボンにはリザーブ兼テストドライバーという役割が与えられているため、レッドブルの首脳陣を再び振り向かせるチャンスが彼にはある。
アルボンは先日、複数メディアのインタビューに応え、シート喪失の悲しみからはすぐに立ち直り、今の焦点はレッドブルまたはアルファタウリで復帰するためにできることをすることにあると語った。
「あの時はガッカリした。F1は僕の夢なので、(シート喪失は)どんな時でもガッカリするだろう」とアルボンは語った。
「でも、悔やんでも仕方がないことだったから、正直悔やんでいたのは一瞬だった。立ち直って、挽回するためにできる限りのことをしなければいけない」
「僕の目標はもちろん、来年のシートを獲得することなので、今年はそのための準備をする。コロナのこともあるし、何が起こるかは分からないけどね」
「今年の冬はできる限りの準備をして、シミュレータでの走行などをした。うまくいけばタイヤテストなどそういった類いの走行のために、数日間マシンを走らせることができるかもしれない」
アルボンは、レッドブルで起こったことをネガティブに考えていても何にもならないと考えており、良い働きぶりをすれば2022年に復帰するチャンスがあることを十分理解している。
ポジティブな思考を持ち続けることに関して、アルボンは次のように語った。
「それは僕が小さい頃から持ち続けているもので、『より良いチャンスを得て、自分が得をするためには、今何ができるだろう?』と考えるんだ。くよくよしている人は、シートを取り戻すための行動を何もしていないんだ」
「だからすぐに『ドライバーとして最高のチャンスを得るために何ができるのか』と考えた方がいい。僕にとってそれは、すぐに立ち直ってネガティブにならないことだった」
アルボンは今季、何らかのセッションでF1を走らせる機会を保証されていない。ただ彼は、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でパフォーマンスを発揮してさらなる信頼を勝ち取れば、十分に復帰のチャンスにつながると思っている。
「もちろん何かが起きない限り、実際に走る機会はない」とアルボン。
「僕はDTMでの仕事があるから、そこで自分の力を最大限発揮するよ。そしてチームは僕に何ができるかを知っている」
「正直、彼らが僕を信頼していなかったら、僕のことを解雇していただろう。だから彼らは僕のことを信頼しているし、僕ができると信じていると思う。今年どのように物事が運ぶか見てみないといけない」
アルボンは過去にレッドブル・ジュニアチームから外されながらも、最終的にレッドブルのF1シートを勝ち得たという経緯がある。そういったこともあり、彼は落ち着いて最善の仕事をすることだけが重要だということを理解しているのだ。
「こういうことはこれが初めてではないんだ」
「でも僕はその時に学んだんだ。結局のところ、どれだけそれを望んでいるかが大事だということをね。僕はグリッドにいる誰よりもそれを望んでいるし、覚悟も決めている。立ち止まるつもりはないよ」
「だから僕にとっては、とにかく落ち着くことが大事なんだ。それは前にも経験したことがある。ここまで努力してきたからこそ、今の自分がある。そしてさっきも言ったように、僕はシートを取り戻したいんだ」
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