コロナ禍は、ドライバーとファンの距離を近づけた? アルボン「新しい世界が開けた」
レッドブルのアレクサンダー・アルボンは、シーズンが実際に開幕しても、中断期間中にシムレーシングによって培われたファンとの新たな”特別な”繋がりが失われることはないと考えている。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
レッドブルのアレクサンダー・アルボンは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いF1シーズンの開幕が延期された際、多くのシムレースに挑戦し、活躍を見せた。そのアルボン曰く、シムレースに参加することで新たな世界を目にすることができ、ファンとの距離を近づけることができたという。
アルボンは、Twitchのようなライブストリーミングでのファンとのやり取りは、今後F1シーズンが始まった後でも維持されると考えている。
「ファンは、ドライバーと実際に繋がることができたという感触が、間違いなくあるということに気付いた」
アルボンはFIAのeカンファレンスで、そう語った。
「もちろん、それはF1のあり方のひとつの道だ。ドライバーのことを実際に知ることは実に難しい。家にいるような感じで、視聴者に向けて話しかけ、そのリアクションを受けるのは、本当に特別なことだ」
「その繋がりは本当にオープンなモノだし、誰にでも率直に話すことができる。そして僕たちには、素晴らしいファンがついている。コミュニティは、本当に愛情深いモノになっていると思う」
「それが実際のレースになった時に引き継げないという理由はないと思う。これは、続いていくと思うんだ。明らかに今はとても忙しい。でもシーズンが終わり、クリスマスや新年の時期になれば、僕らはファンとの繋がりを深めていくことになるだろう」
アルボンはF1公式のバーチャルGPに常連として参戦した。今後は、彼のようなドライバーが、もっと多くeスポーツに参加することになるだろうと考えている。
「僕はそれを本当に楽しんだよ」
そうアルボンは語る。
「とても楽しいと共に、非常に激しい戦いだった。ドライバーたちを戦う環境に置けば、お互いを打ち負かすことにとても熱心になると思う」
「ドライバーたちのことだけでなく、配信などでのファンとの繋がりなど、このスポーツでのコミュニティは本当に印象的だった。これまでには掘り下げたことがなかった全く新しい世界に、開放されたと感じた。それは僕らにとって、本当にエキサイティングな機会だったと思う」
フォーミュラEの公式eレースシリーズでチャンピオンに輝いたストフェル・バンドーンも、ファンとの繋がりを強化できたことが、レース中断期間中に得られたポジティブなことのひとつだったと考えている。
「僕にとって、Twitchで配信を始めるのは、新しいことだった」
そうバンドーンは語る。
「確かにそれは知っていたけどね。ランド(ノリス)が、レースが中断する前に、これについてもっとも熱心だったドライバーだと思う」
「僕にとって、ファンと交流することはまったく新しい経験だった。僕の視点からアクションを見るのを、彼らは好んだ。そしてドライバー同士のコミュニケーションも、実際よりもおそらくリラックスしていたと思う」
「より楽しく、魅力的なことだった。僕らは自宅で、ファンを楽しませてきたんだ。多くのことを考えていたわけじゃない。ただ、自分らしく振る舞ったというだけなんだ」
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