コミュ力の高さがF1チームの底力を引き出す? ウイリアムズのアルボン「厳しい言葉ではベストを引き出せない」
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、「アグレッシブな無線ではチームからベストを引き出せない」として、チームとのやり取りの中で”スイートスポット”を探していると語っている。
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、2023年にF1参戦4年目を迎える中でも、無線などを通したチームとのやり取りの中で最適な姿勢を探していると語る。
2019年にF1昇格を果たしたアルボンは、そのシーズン中盤にレッドブル昇格を果たすも、翌2020年シーズン限りでレギュラーシートを失ってしまった。そして2021年の1年間をリザーブドライバーとして過ごした後、2022年にウイリアムズからF1復帰を果たした。
新天地での再スタートとなったアルボンだったが、ウイリアムズでは印象的な活躍。獲得ポイントではチームメイトのニコラス・ラティフィと僅か2ポイント差ながらも、オーストラリアGPでは最後尾スタートながらも残り1周でタイヤ交換を行なうギャンブルを成功させ入賞を果たすなど、光る走りを見せた。
その走りは高く評価され、アルボンは2023年以降もウイリアムズに留まることが決定。複数年契約を手にしている。
しかしウイリアムズ首脳陣は、アルボンがマシンの外でチームとより強固な関係を築くことを望んでいると語っており、その中には2022年までテクニカルディレクターを務めたフランソワ-グザビエ・デメゾンも含まれている。サンパウロGPの際にデメゾンは、「もう少しチームに対して厳しく接する必要がある。もう少し我々をプッシュしてほしい」と語っていた。
アルボンは、厳しく接するか優しく接するかの適切なバランスを取ることが”難しい”と認めながらも、「自分の発言で多くのことを達成できる」と自信を見せていた。
「正しくないと思った時には、僕は声を上げる」とアルボンはmotorsport.comに語った。
「でも僕らの手に負えないような状況なら、ただただ発言する必要はないとも思っている。全ては建設的で、正しい手段でなきゃいけない」
「レッドブルとウイリアムズでは、メンタリティの面で若干の違いがあるように感じている。文化が違うんだ。僕はまだ、それを理解しているところなんだ」
「もちろん、僕は可能な限り建設的な方法でチームを伝えたいし、そのスイートスポットをまだ見つけようとしているんだ」
Alex Albon, Williams Racing
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
アルボンは、ウイリアムズでのシーズン序盤は「とあることに不満を感じたり、『もっと良くなるはずだ』と思っていた」ため、「無線でのやり取りやそういったモノに関して、非常にアグレッシブだった」と続ける。
「でも僕は心の中で、それではチームからベースとを引き出せていないことに気づいた。だから、別の方法を見つける必要があった」
「僕はどうすればいいかについて(チームと)話し合いを行なっている。さっきも言ったけど、チームの文化やメンタリティを理解すること、そして基本的に全員が同じ目標に向けて動いていくようにすることが大切なんだ」
メルセデスで戦略ディレクターを務めてきたジェームズ・ボウルズへチーム代表のバトンを引き継いだヨースト・カピトは、アルボンは「マシンの外では全くの別人」であるものの、適切なバランスを取ることについては「良くなっている」と語っていた。
「彼はただ叫んだり、プッシュしてくるような人じゃない」
カピトはシーズン終了後のインタビューでそう語った。
「彼はチームから尊敬され、チームと協力し、優しい方法でやるんだ。怒鳴ったりプッシュしたりというのとは違う」
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