大クラッシュのアルボン、シート確保に影響? チーム代表が苛立ち「損失はかなりのモノ」
F1第15戦バーレーンGPのフリー走行2回目中盤に大きなクラッシュを喫したレッドブルのアレクサンダー・アルボン。彼はクラッシュの原因となった路面のグリップ不足には驚かされたと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1の2020シーズン第15戦バーレーンGPの初日走行が行われたが、レッドブルのアレクサンダー・アルボンはFP2中盤に大きなクラッシュを喫してしまった。彼は最終コーナー立ち上がりで姿勢を崩すと、アウト側のウォールにヒット。マシンはフロントとリヤ共に大きく損傷してしまった。
アルボンはワイドに走った際、路面のグリップが低い部分に乗ってしまったことが問題となったとクラッシュの原因を説明している。
「こうしたことは起こりうるものだけど、本当に避けるべきものだった」と、アルボンは言う。
「グリップ不足にはちょっと驚かされた。かなり難しく厄介な角度でのクラッシュだった。楽しいものじゃなかったね。でも大丈夫だ」
「アクセルを戻したけど、十分じゃなかった。タイヤ1本がグリップを失っていて、1本がグリップしていると“タンクスラッパー(ステアリングが共振を起こし大きく震わせる現象)”が起きてしまった。そういうこともある」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、アルボンのクラッシュについて“フラストレーションが溜まる”と苛立ちを顕にしている。また彼の語るところによると、マシンの損傷は大きいもののエンジンやモノコックにダメージが及んでいることはなさそうで、ギヤボックスもFP用のものだったという。
「モノコックは問題ないようだし、エンジンも大丈夫そうだ。ギヤボックスもレース用ではなかったよ。だがメカニックたちにとっては忙しい夜になるだろうね」
ホーナーはそう語る。
「損失額を評価するのは難しいが、かなりの金額だろう。マシンはバリアに突っ込んでしまったんだからね」
「(マシンの)すべてではないが、そのうち3つ……リヤウイング、フロントウイング、ノーズボックスがだめになったと思う。相当な金額だ」
厳しいシーズンを送るアルボンは現在、2021年のシート確保に向けた正念場に立たされている。
レッドブルの上層部はすでにアルボンから他のドライバーに交代させる場合には、セルジオ・ペレス(現レーシングポイント)のような経験豊富なドライバーを起用する意向だと名言している。ただアルボンに対しシートに値すると証明する時間を与える姿勢も明確にしている。
ホーナー代表は、アルボンが今回のクラッシュのことを忘れて残るレースウィークに挑むべきだと語っている。
「イスタンブールそして今週末と、クルマの特性やフィーリングはどんどんと良くなってきている」と、ホーナー代表は言う。
「彼のフィードバックはマックス(フェルスタッペン)のものと非常に近い。こうしたアクシデントに遭ってしまったことは非常に残念だよ。彼はミディアムタイヤでのラップを刻むことができず、後退してしまった。あのアクシデントは、当然(今後に向けた)助けにはならないものだ」
「だが明日は明日だ。うまくいくように願っている」
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