ウイリアムズのマシンはもっと速かった? 「正しいバランスさえとれていれば」とアルボン悔しさ滲ませる
アレクサンダー・アルボンは、2022年シーズンのウイリアムズのマシンはバランスの問題が解決されれば、遥かに速かった可能性があると考えている。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
2022年シーズン、ウイリアムズはここ数年の低迷傾向を脱することができず、ランキングは最下位に終わってしまった。ただドライバーのアレクサンダー・アルボンとしては、マシンにはまだ隠されたポテンシャルがあったと考えているようだ。
アルボンはオーストラリアとベルギー、マイアミで入賞を記録。チームの総獲得ポイントの半分となる4ポイントを持ち帰っている。
ただ繰り返しになるようだが、ウイリアムズはシーズンを通じて苦戦。特にアルボンとチームメイトのニコラス・ラティフィはマシンバランスに手を焼いていた。中でも、『FW44』の空力に敏感すぎる点が最大の弱点とされており、アルボンとしてはこのせいでマシンパフォーマンスが大きく制限されてしまっていたと考えている様子だ。
「難しいところだ。マシンは適切なバランスがとれれば、はるかに速くなれたはずだからね」
アルボンはmotorsport.comにそう語った。
「パフォーマンスの面で、いくつか縛りがあって僕らはかなり制限を受けていたように今は感じている。ブラジルやメキシコのようなコースではそれがよく出ていた」
「マシンに何をする必要があるのかは分かっていて、僕らはその方法を見つけなければならないんだ」
「『このクルマにはあれとこれが必要だ』と言えば手に入るような簡単なことじゃないんだ。正しくする必要がある部分はたくさん存在するんだ」
「ファクトリーにはたくさんの部門があって、僕らはそれを一緒に正しい方向に進ませる必要がある。それが、この冬の目標になるだろう」
Alex Albon, Williams FW44
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
なおウイリアムズの代表を2022年まで務めたヨースト・カピトは、他チームから大きく離されたことから、チームは2022年7月頃から早々に2022年マシンである『FW44』の開発を中止して、2023年型マシンの開発にシフトしたことを明かしている。
アルボンは複数年契約の延長で合意しており、引き続き2023年以降もウイリアムズでステアリングを握る。彼は、この複数年契約を結んでいることで、チームがマシン開発で正しい方向を見つけるための助けとなることにおいて、より集中できる自信を持つことができたと語った。
「僕は多くの場合、F1で生き残ること、もしくは自分のパフォーマンスといったような部分に集中してきた」
「でも今、僕は安定性を確保していている。そのこともあって将来に向けた視点をより持てるようになっているんだ。どうすればもっとチームを前進させられるのか? 開発が必要なのはどの方向なのか? といった風にね」
「もちろん、新しいチームメイトも入ってくる。開発のスピードアップのためにも一丸となって取り組みたいと思っているよ。ローガン(サージェント)にも、彼自身の発展スピードを上げて、フィードバックや(開発を)進める必要のある分野をプッシュできるようにしてもらうことは必要だろう」
「ふたりが同じ方向に進むことで、相乗効果が生み出される。チームは全員で同じ方向に向かっているという、良い流れを持ち始めることができるんだ」
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