ジュリアーノ・アレジ、父と同じ”28番”背負ってF1テスト「これでフェラーリとはサヨナラ」
フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるジュリアーノ・アレジとマーカス・アームストロングは、1月25日にフィオラノで2018年マシンを使ったF1テストに参加した。
フェラーリは、フィオラノ・サーキットで2018年のF1マシンである『SF71H』を使ったプライベートテストを実施。1月25日には、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)のジュリアーノ・アレジとマーカス・アームストロングがステアリングを握った。
アレジが最初にコースインしたタイミングでは気温が低く、路面が湿っていたこともあってウエットタイヤを使用。その後はスリックタイヤに履き替えた。アレジのマシンには、ナンバー28が掲げられていた。このナンバーは、1980年代から90年代前半に使用されていた跳ね馬伝統のナンバーであり、今回のテストをそばで見守っていた父ジャン・アレジも、フェラーリ加入初年度の1991年に使用したナンバーだ。
ジュリアーノ・アレジは、これまでF1マシンでのデモラン経験はあるものの、現代F1マシンを使ったテストはこれが初めてであり、次のように語った。
「このような素晴らしい機会を与えてくれたフェラーリと、FDAに感謝したい」
「父が見ている中で、父が使っていたのと同じレースナンバーをつけて、SF71Hをドライブすることができて信じられないほど興奮した」
「ハンドリングの面では、ドライビングはあまり難しくなかった。だけど底が見えないようなパワーには驚かされたし、ブレーキングの効率と効きには感銘を受けた」
「今回のテストは、フェラーリとの別れを告げるための最良の方法だった。今、アジアでは新たな冒険が僕を待っていて、そのスタートが待ち遠しい」
そうコメントしたアレジ。彼はこのテストをもってFDAの一員から外れ、活動の拠点を日本に移すのではないかと見られており、スーパーフォーミュラ・ライツへの参戦が有力視されているようだ。
一方のアームストロングは、1960年代後半にフェラーリに所属したクリス・エイモンに続いて、フェラーリのF1マシンをドライブした2人目のニュージーランド人ドライバーとなった。
「明らかに僕の人生の中で特別な日だったし、期待していた通りの結果になった」とアームストロングは語った。
「だからといって、それを楽しめたわけではないんだ!」
「初めてF1マシンのハンドルを握るというのは魔法のようなことだし、そのマシンがフェラーリなら本当に忘れられないものになる。みんな最も印象的なのはブレーキングだと言うし、それは事実だった。でもダウンフォース、コーナリングスピード、ステアリング、パワー、そして完璧なギヤチェンジなど、他のレーシングカテゴリーとは違う星のモノみたいにすごかった」
「この日を実現してくれたフェラーリとFDAに感謝したいし、将来またF1マシンに飛び乗るのが待ちきれない」
2020年シーズン終了後にアブダビで行なわれた若手テストでフェラーリの最新マシンをドライブしたロバート・シュバルツマンも、この日のテストに参加した。
「前回のテストからまだ1ヵ月も経っていないので、すぐにマシンにもチームにも馴染むことができたし、何周走ってもフィーリングが良かった」
「今はプレマ・チームでのF2選手権に集中する時期だが、できるだけ早くフェラーリのシートに座る機会がまた得られることを願っている」
フェラーリは計5日間プライベートテストを実施する予定であり、レギュラードライバーのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.はそれぞれ26日、27日にテストを実施。28日、29日にはハースからF1デビューするミック・シューマッハー、29日にはフェラーリのテストドライバーであるカラム・アイロットも走行を行なう予定となっている。
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