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インタビュー

ジャン・アレジが語る、F1の“今”。フェラーリは「未熟で過剰反応しがち」、角田裕毅は「ガスリー相手によくやっている」

F1日本GPに来場するため来日したジャン・アレジが、今季のF1について言及。古巣フェラーリが抱える課題や、角田裕毅に対する印象について語った。

Jean Alesi

写真:: Motorsport.com / Japan

 3年ぶりの開催となり、パドックは元F1ドライバーや著名人など華やかな顔ぶれに彩られたF1日本GP。元F1ドライバーのジャン・アレジは、かつての古巣であるフェラーリのホスピタリティに出入りし、昔馴染みと会話を弾ませていた。

 アレジは1991年から5シーズンに渡ってフェラーリに所属。当時のフェラーリはウイリアムズ、ベネトン、マクラーレンらと3強ないし4強を形成し、アレジも度々速さを見せて優勝争いを展開したが、その度にトラブルに泣かされることが多く、結局優勝は1995年カナダGPの一度きりに終わった。

 その後フェラーリはミハエル・シューマッハーの加入で黄金時代を築き、1999年から6年連続でコンストラクターズタイトルを獲得。シューマッハー(1度目の)引退後の2007年からもキミ・ライコネンとフェリペ・マッサのコンビでコンストラクターズ選手権を連覇したが、以後はドライバーズ・コンストラクターズ共にタイトルから遠ざかっている。

 そして今季のフェラーリは『F1-75』がグリッドで最速のマシンと謳われており、開幕から3戦2勝とスタートダッシュを切ったが、その後はトラブルや戦略ミスで速さを活かせないレースが続いた。その結果、ここまで18戦中11回のポールを獲得しながらも、ドライバーズタイトルはレッドブルのマックス・フェルスタッペンに奪われ、コンストラクターズタイトルもレッドブルのものとなることが確実視されている状況だ。

 速いが勝てない。そんなフェラーリの現状をどう見ているのだろうか? F1日本GPに先駆けスーパーGTのオートポリス戦を訪れたアレジに聞いた。すると彼は、現在のフェラーリが“未熟”なチームであると評した。

「ここ14年の内、レッドブルが4年、メルセデスが8年(F1を)圧倒してきた。フェラーリは毎回その戦いに加わっていたが、成功を収めることはできなかった」

 アレジはそう口を開いた。

「今は新しいレギュレーションになったが、(フェラーリは)最初から速く、最速のマシンを手にしていて、今も十分戦闘力がある。予選を見ていても、シャルル(ルクレール)が8回(※インタビュー当時。現在は9回)ポールポジションを獲得しているのは、マシンは非常に良いことを意味している」

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, on the grid

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, on the grid

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

「しかしチームが非常に未熟だ。戦略においても、ファクトリーにおけるセットアップ作業など諸々の決断で、彼らは非常に小さなミスを犯す。ただF1では小さなミスが勝敗を分ける」

「彼らはレッドブルのように落ち着いて決断を下すことができていない。セーフティカーが出た時も、タイヤを替えないといけない時も、彼ら(レッドブル)はいつも冷静だ。フェラーリは時に過剰に反応することがある」

「これらが来年に向けた糧になるだろう。それは(息子の)ジュリアーノと同じだ。一度ミスしたら、次はしてはいけない」

「チーム内、特に戦略面を少し変えるだけで、来年は非常に強力なパッケージを手にすることができるはずだ。彼らならできるんじゃないかな」

 そんなアレジに、もうひとつ質問をぶつけてみた。現在唯一の日本人ドライバーとしてF1を戦うアルファタウリの角田裕毅についてだ。

 2021年にF1デビューを果たした角田は、7度の入賞を記録してランキング14位で1年目を終了。迎えた今シーズンはアルファタウリ自体の戦闘力不足もあって第6戦スペインGP以降入賞から遠ざかっているが、来季もチームに残留して3シーズン目を戦うことが発表された。

 そんな角田の率直な評価についてアレジに尋ねると、彼は角田が与えられた環境の中で「よくやっている」と評価し、3シーズン目となる来季が「経験をフルに活かすチャンス」だと語った。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri

Yuki Tsunoda, AlphaTauri

Photo by: Red Bull Content Pool

「今の若いドライバーは、僕たちの時より大変だ。テストもなく、サーキットからサーキットへ忙しなく移動しないといけない。それに彼らは複雑なプログラムに沿って行動している」

「チームが強ければ、そのドライバーは(ルーキーでも)良い印象を与えることができる。例えばマクラーレンからデビューした(ルイス)ハミルトンのようにね。ただユウキに関しては、F1で五本の指に入るドライバーであるピエール・ガスリーというチームメイトを相手に素晴らしい仕事をしていると思う」

「だから彼はよくやっていると思うし、(アルファタウリが)彼を来年も残すと聞いた時は嬉しかった。今までの経験をフルに発揮するチャンスが彼に与えられる訳だからね。彼は良いドライバーだし、ヨーロッパでも人気だよ!」

 
 
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