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アルファロメオ、第2戦のライコネンへのペナルティ裁定に異議「レース中問い合わせたのに……」

アルファロメオは、F1エミリア・ロマーニャGPでキミ・ライコネンが入賞を逃す要因となったタイムペナルティについて、FIAに再審を要求した。

Kimi Raikkonen, Alfa Romeo Racing C41, Mick Schumacher, Haas VF-21

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 アルファロメオのキミ・ライコネンはF1第2戦エミリア・ロマーニャGPを9番手でフィニッシュしたが、レース後に30秒のタイムペナルティを受けてしまい、入賞を逃した。この件について、アルファロメオがFIAに再審請求をする事態に発展している。

 というのも、ライコネンがレギュレーション違反を問われた際の状況は非常に複雑だった。

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 ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)のクラッシュにより赤旗中断となったレースは、セーフティカー先導によってリスタートしようとしていた。そのセーフティカーラン中、ライコネンはターン3でスピンしてしまい、ルイス・ハミルトン(メルセデス)と角田裕毅(アルファタウリ)の先行を許してしまった。

 スポーティングレギュレーションによると、この場合ライコネンは第1セーフティカーラインの手前であれば失ったポジションを取り返すことができるが、逆にポジションを取り戻せなかった場合はピットレーンに入り、他のマシンがリスタートを切った後に合流しなければいけないこととなっている。結果的にライコネンはハミルトンと角田を抜き返さなかったにも関わらずコース上で再スタートを切ったため、これがレギュレーション違反とみなされたのだ。

 レース後アルファロメオは、ライコネンがコースオフした後にどうすればいいか不明瞭な部分があったため、この時レースコントロールに助言を求めたと説明している。しかしながらアルファロメオのトラックサイドエンジニアリング責任者のシェビ・プジョラールは、彼らから回答が返ってくるのが遅すぎたといい、次のように話した。

「キミがセーフティカー先導中にコースオフし、ポジションを落とした。そのため我々はポジションを取り戻そうとしていた」

「我々はキミにポジションを取り戻すよう頼んだが、彼は本当にポジションを取り戻していいのか尋ねてきた。今がフォーメーションラップにあたるのか、セーフティカー先導中にあたるのか少し疑問符が浮かび、少し混乱したのでFIAに確認を取ることにした(編注:今回のようなローリングスタートによるレース再開時はフォーメーションラップとほぼ同じ手順が適用されるため追い越しによるポジション回復が許されていた)」

「FIAからの確認を待っている間、我々は(ライコネンに)『スタンバイ』とだけ伝えた。残念なことに、回答が遅すぎたので、我々はそのままのポジションでとどまって(スタートを迎えて)しまった。その結果、我々はペナルティを受けることになってしまった」

 なおレギュレーションでは、新たな証拠が明らかになった場合には過去のペナルティであっても再審を請求することができる。

 FIAの国際スポーティングコードによると、再審を要求できるような場面は「重要かつ関連性のある新たな要素が発見され、その要素が裁定が下される時点で当事者にとって入手不可能であるとされた場合」とされている。

 

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