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アルファロメオF1代表、周冠宇起用の理由を説明「会社の将来に向け、重要な決断だった」

2022年のレギュラードライバーとして中国人の周冠宇を起用することを発表したアルファロメオF1。同チームのフレデリック・バスール代表は、その起用に至った経緯を説明した。

Guanyu Zhou, Alfa Romeo Racing

Alfa Romeo

 アルファロメオF1のフレデリック・バスール代表は、来季のドライバーとして周冠宇を起用することを決めた理由を説明した。

 2022年の各チームのレギュラードライバーは早々に決定していた。しかしそんな中、アルファロメオF1はバルテリ・ボッタスの起用のみを決め、そのチームメイトの決定を先送りしてきた。そして11月16日、アルファロメオは周冠宇をボッタスと組ませることを発表することになった。これで全10チーム全ての来季ラインアップが決まったということになる。そして周は、中国人として初めて、F1レースを戦うことになった。

 この決断に至った経緯について、アルファロメオF1のフレデリック・バスール代表は次のように語った。

「今回のことは会社にとって、そして会社の将来にとって重要な決断だった」

 バスール代表はそうmotorsport.comに対して語った。

「2022年のレギュレーションは、大きく変化する。我々は可能性のある全ての選択肢を評価した。バルテリを起用するのは、私にとっては非常に明確なことだった。しかしバルテリのチームメイトには、様々な選択肢があった。そして様々な理由から、周は最初の選択肢だったわけだ」

「決断はただひとつの要素によって下されたわけではない。パフォーマンスだけがその柱というわけではないんだ。スピード、チームとの関係性、チームメイトとの関係性、そして財政面……その全ての組み合わせによって決まるんだ。そして会社の発展にとって、今回の決定は良い一歩だと思う」

「我々は非常に早い段階で、2022年に向けたプロジェクトに完全に切り替えた。会社のレースチーム以外の部門は、全て2022年に向けて全力を注いでいる。ドライバーを決定したという事実も、その中のまた別の要素だ。そしてそれは、来季に向けたプロジェクトにとって重要なことだ」

 なお周はこれまで、アルピーヌの育成ドライバーとして、FIA F2を戦ってきた。バスール代表曰く、周のアルピーヌとの関係は、今年限りで終了することになるという。

「彼はアルピーヌに管理されているわけではなく、もはやアルピーヌとの契約はない」

 そうバスール代表は説明する。

「そのことは私としても重要なことだった。私も自由に、将来のために働く必要があるからね。2023年の契約はないということが分かっていて、1年だけのプロジェクトを組み立てるのは、意味のないことだからね」

 

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