

アルファロメオのフレデリック・バスール代表は、チームがフランスGPでポイントを獲得したものの、少し落ち着く必要があると語った。
アルファロメオのキミ・ライコネンは、F1第8戦フランスGPを8番手でフィニッシュ。さらに終盤バトルを演じたダニエル・リカルド(ルノー)にレース後ペナルティが科せられたことによって7位に繰り上がり、今季最高タイの成績を手に入れた。
第4戦アゼルバイジャンGP以来ポイントを獲得していなかったアルファロメオだが、4戦ぶりに入賞したことにより、コンストラクターズランキングではハースとトロロッソをかわし7位に浮上した。
代表のフレデリック・バスールは、チームが未だタイヤの扱いに自信を持てていないことを認め、イギリスGPで投入されるマシンへのアップデートを前に、落ち着く必要があると語った。
「日曜日の夜には時々、何かを理解したような気になることがある。ただ次の金曜日には失敗してしまうんだ」
「我々は冷静さを保って、少し落ち着き、良い分析をしていかなければならない。タイヤに関してこれまで抱えてきた問題や疑問点を全て整理できたかどうかはわからない」
「今、いくつかのアップデートが予定されている。オーストリアは小規模だが、シルバーストンのそれは大規模なものだ。そしてドイツで小規模、ブダペストで大規模なアップデートがある」
バスールはさらに、フランスGPの結果について次のように語った。
「ポイントを取れないレースでもプッシュし続けていたので、素晴らしい気分だ」
「時々ミスがあったりして、少しフラストレーションの溜まる時もあったが、(ポイント圏内に)戻ってくることができたのは素晴らしい気分で、やり遂げた仕事が報われた」
「キミは非常に力強いレースをした。最初のラップから最後のコーナーまで2台のルノーの間にいたことは簡単な状況ではなかった。(ピエール)ガスリーはその集団の中では遅く、我々は(カルロス)サインツJr.と(ランド)ノリスにさえ追い付くペースだった。ポイント圏内に戻ってこられて良かった」
バスールはまた、もうひとりのドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィの走りも励みになるものだったという。
ジョビナッツィは予選で速さを見せQ3に進出。しかし、それによってQ2で使用したソフトタイヤがスタートタイヤとなってしまった。今回のレースではミディアムからハード、またはハードからミディアムというタイヤ戦略が定石だったため、ソフトタイヤを早々に交換し、レースペースで苦しんだジョビナッツィは16位に終わった。
「ソフトでスタートするのは難しかった。彼は定石とされる作戦からは外れていた」とバスールは語った。
「ただ、彼がQ3に進出したというポジティブな点は心に留めておく必要がある。ペースを掴むのに時間がかかっているが、予選で良い仕事ができていれば、次なるステップはそれだけだ」
「予選9番手か10番手になってソフトでスタートするのがおそらく最悪のシチュエーションだったと思う。他のマシンと同じタイヤでQ3に進んでいれば良かっただろうが、毎回こういった状況になるわけではない」
この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | Alfa Romeo |
執筆者 | Adam Cooper |