アルファロメオ、プルシェールの来季F1昇格は「リスクが大きすぎた」F2継続参戦&F1テストドライブで経験積ませる方針
アルファロメオのチーム代表であるフレデリック・バスールは、テオ・プルシェールを来季にF1へ昇格させるのは「リスクが大きすぎる」と判断したようだ。
Race winner Théo Pourchaire, ART Grand Prix
Formula Motorsport Ltd
アルファロメオは先日、2022年シーズンのバルテリ・ボッタスのチームメイトとして、現在FIA F2を戦う周冠宇を起用すると発表した。これにより、アルファロメオを運営するザウバーの育成ドライバー、テオ・プルシェールの来季F1昇格の望みは絶たれた。
アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールはカタールGPのレースウィークの中で、今季F2ルーキーイヤーながらランキング5番手につけるプルシェールが来季もF2に継続参戦することを認めた。
「この2、3週間、我々は数多くの議論を交わした」
バスールはそう語った。
「彼(プルシェール)はF2で1年目ながら素晴らしいシーズンを過ごしている。しかし、彼は1年半前にF4を走っていたことを忘れてはならない」
「F4からF3への昇格は非常に大きなステップアップだ。その後彼はF3で活躍して、F2でも同様に結果を残している。今年はモナコで勝利を挙げている」
「しかし、(F1)マシンは非常に複雑であるにも関わらず、我々にはシーズン前に6日間しかテストができない。つまり我々の見解では、今そのステップを踏ませるのは非常にリスクが大きく、チャレンジング過ぎると考えたのだ」
「来年もF2に専念させ、将来の展望を見た方がはるかに良いのだ」
なお2022年シーズンのF1では、少なくとも2度のフリー走行で若手ドライバーを起用することが義務付けられている。そのため、プルシェールがF1レースウィークデビューを果たす可能性も開かれている。
プルシェールは今年8月に行なわれたプライベートテストでF1マシンを走らせているが、来季はF2参戦と並行してさらなる走行機会が与えられそうだ。
「彼は間違いなくFP1に何度か出走する。そしてテストデーも複数実施するだろう」とバスールは言う。
「我々は彼の将来に向け準備を進めていく。しかし繰り返しにはなるが、F2を戦っている以上、最も重要なのはあくまでF2のチャンピオンシップを制することだ」
「彼にはF2チャンピオンになってもらいたいと思う」
来季F1デビューを果たす周は、今年でF2参戦3年目であり、ランキング2番手につけている。また、アルピーヌのジュニアプログラムの一環としてF1の公式セッションにも出走しており、プルシェールより多くの経験を積んでいる。
周がアルファロメオとの契約を決定付けたものは何かとmotorsport.comに尋ねられたバスールは、彼のパフォーマンスそのものが物語っていると語った。
「彼はF2で上位を走っており、バーレーンとシルバーストン(のフィーチャーレース)で優勝した」
「これらふたつのサーキットは、F2において最も過酷なサーキットと言える。バーレーンはタイヤマネジメントの面で、シルバーストンは高速コーナーが多いという点でね」
「彼は何度もポールポジションを獲得しており、安定感もある。その力を来年も必ず見せてくれると思っている」
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