F1参戦全10チームが、2021年から施行の新たなコンコルド協定に合意
F1とFIAは、全10チームが2021〜2025年の商業的権利などを取り決めた新しいコンコルド協定に合意し、署名したことを発表した。
F1は8月19日にプレスリリースを発表し、2021〜2025年の商業的権利などを取り決めた新しいコンコルド協定に全10チームが合意し、署名したことを発表した。
コンコルド協定とは、F1、FIA、そしてチームの間で、商業的権利などを取り決めたモノ。そして数年ごとに内容が見直されてきた。現行のコンコルド協定が今年限りでその効力を失うことになっていたため、新たな協定の内容が、関係者の間で話し合われてきた。
この新たなコンコルド協定は、すでに2022年からの施行が決まっている新たなレギュレーションと合わせ、チーム間の財政およびコース上でのパフォーマンス差が縮まることが目指されている。その結果、より激しいバトルを生み出し、さらにF1が今後も成長していくことを目指すとしている。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、F1も大きな打撃を受けたが、この新たなコンコルド協定が合意されたことで、F1の長期的な将来に向けた、重要な基盤を整えることになると、プレスリリースでは説明されている。
「今年は、前例のない年であり、この数ヵ月でF1が、安全な形でレースを再開できるようになったことを誇りに思う」
F1のCEOであるチェイス・キャリーはそう語る。
「今年の初め、このパンデミックの先行きは不透明なため、コンコルド協定の内容に同意するには、予定よりも長い時間がかかると申し上げてきた。そして8月までに、このスポーツの長期的な将来の計画について、10チームすべてからの同意を得ることができた」
「このスポーツのファンは、より接近戦となったレース、ホイール・トゥ・ホイールの激しいバトル、そしてすべてのチームに表彰台に登壇するチャンスがあることを望んでいる。新たなコンコルド協定は、2022年のレギュレーションと組み合わせ、これを実現するための基盤を整え、財政的に公平であり、コース上でのチーム間の差を縮める環境を作り出すことになるだろう」
またFIAのジャン・トッド会長も次のようにコメントを発表し、新しいコンコルド協定が合意されたことを歓迎した。
「FIA、F1、そして現在参戦中の10チームの間で、新しいコンコルド協定が締結されたことにより、F1の安定した未来を保証することができる」
「70年の歴史の中で、F1は驚くべき速さで進歩し、安全性と技術の限界を押し広げ、絶対的な限界への戦いへと発展していった。そして今日、その歴史の中で、刺激的な新しい時代が始まろうとしている」
「現在世界中の誰もが、前例のない問題に直面している。そんな中でこのスポーツとファンのために、より持続可能であり、モータースポーツの頂点におけるフェアで刺激的な戦いを実現するために、すべての関係者が過去数ヵ月にわたって手を取り合ってきたことを誇りに思う」
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