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皆さん、本当に勝つ気あります? 例年以上に謙遜しまくりのF1チーム。レッドブルが優勝候補に挙がるのは政治的意図か、それとも……

F1バーレーンテストの1回目では、メルセデスPU勢がレッドブルを称賛したが、そこには政治的な思惑がどのくらい隠されているのだろうか?

Max Verstappen, Red Bull Racing

写真:: Mark Thompson / Getty Images

 2026年のF1開幕戦オーストラリアGPの開催が迫る中、誰もレースに勝ちたくないのか? と思ってしまいそうになるほど、各陣営は自分たちが優勝候補であるという見方を否定している。もちろん、こうした駆け引きは今に始まった事ではないが、今年はそれが特に極端になっている。

 バーレーンテストの初日、メルセデスのトト・ウルフ代表は、現時点でのベンチマークがレッドブルであるとして、自分たちはそこに追随できていないと話した。一方でレッドブルのテクニカルディレクターのピエール・ワシェは、自分たちがフェラーリ、メルセデス、マクラーレンに次ぐ4番手チームに過ぎないと反論。特にフェラーリはロングランが印象的であり、その中でも回生エネルギーのデプロイ(放出)が安定していたと評した。

 しかし当のフェラーリを駆るシャルル・ルクレールは自分たちを本命とは見ておらず、メルセデスとレッドブルの方が速いと述べた。こうして1週間、各チームが自分のところに渡ってきたボールをパスし合うようなやりとりが続いた。

 現段階でラップタイムを根拠に論じるのは無意味だ。特に2026年の新レギュレーション下ではなおさらである。今重要になっているのはエネルギーマネジメントの習熟。ドライバーやチーム代表によると、それによって生まれる差は1000分の1秒や100分の1秒という世界ではなく、コンマ数秒、もしくはそれ以上だという。

 したがって、エネルギーマネジメントの改善は空力アップデートよりも大きな差を生む可能性すらある。回生とデプロイの最適化は全チームにとって最重要課題であり、現時点の勢力図はほぼ意味を持たないのだ。マクラーレンのオスカー・ピアストリも、「これを正しくできるかどうかで生まれる差は100分の1秒やコンマ数秒ではない。最悪の場合は0.5秒以上遅れることもある」と語る。

 こうした技術的要素に加え、2026年には政治的なテーマも絡んでいる。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、メルセデスのウルフ代表が自分たちを称賛しているのは、現在エンジンの圧縮比問題の渦中にあるメルセデスの優位性を煙に巻くための戦略だとみなしていて、「ひとつ言えるのは、メルボルン(開幕戦)を待とうよということ。彼ら(メルセデス)が突然どれだけのパワーを出してくるか、僕は分かっている」と言う。

 ウルフ代表は、規則の抜け穴を突いてライバルより高い圧縮比で走行できたとしても、その効果は数馬力に過ぎないだろうと主張していた。これについてフェルスタッペンに尋ねると、彼は笑いながら「ゼロをひとつ付け足さないといけないよ! もしかしたらそれ以上かもね。僕は彼らが何をしようとしているか完全に分かっているんだ」と答えた。

George Russell, Mercedes

George Russell, Mercedes

Photo by: Joe Portlock / LAT Images via Getty Images

 ルクレールもまた、メルセデスは「物事を隠すのがうまい」と述べている。今パフォーマンス面で目立ってしまえば、FIAがエンジン圧縮比の規則に介入する可能性が高まるから、メルセデスは政治的な振る舞いをしているという指摘だ。

 ただ開幕が迫るほど介入の可能性が低くなっているということは記しておくべきだろう。開幕戦までにパワーユニット系の仕様変更を行なう時間はほとんどないに等しく、規則に手が加えられるにしても妥協案にとどまるだろう。

エネルギー管理で誰が抜きん出ているのか?

 テスト初日のデータを見てみると、フェルスタッペンはホームストレートエンドでライバルよりも一貫して高い最高速を記録していて、ターン1にかけての速度低下が緩やかだった。この傾向は同日の全体ベストタイムをマークしたマクラーレンのランド・ノリスと比較しても違いがハッキリしていたが、それだけで優劣は判断できない。

 フェルスタッペンがメインストレートでタイムを稼いだ一方で、ノリスは最終コーナー手前のストレートでタイムを稼いでいた。要するに、どこでどうやってエネルギーを使っているかが違うのだ。350kWに強化されたMGU-Kをどう使うのが最適解なのか、まだ疑問が残る部分はある。最近では、ドライバーはエネルギー回生のためにコーナーをゆっくり走り、通常より低いギヤで走行することを強いられるという指摘もある。

 したがって新規則下のテストではエンジンモードや燃料搭載量だけでなく、エネルギーマネジメントの面で“三味線を弾く”こともできそうだ。

 各チームは主に、連続周回している他チームのエネルギーのデプロイメントと、その安定性を分析する。フェラーリはその点でライバルを驚かせたようだが、一方でウルフ代表は明確にフェルスタッペンの走行を名指しした。

 ワシェはメディアセッションで、確かにレッドブルはエネルギーマネジメントの面でやや先行していたが、その優位性は今や消えたと主張。曰く、解決策を他より早く見出したに過ぎないのだという。

「特に初日は、我々の方が少しあるべき姿に近かった。しかし他チームもすぐに同じ方向に来て、今ではむしろ我々より良いかもしれない」

 ワシェはそう語る。

Max Verstappen, Red Bull Racing

Max Verstappen, Red Bull Racing

Photo by: Glenn Dunbar / LAT Images via Getty Images

「ファクトリーのスタッフとシミュレーションチームは、それが最適ではないにしても(一定の解決策を)素早く見つけた。他チームはそれに少し時間がかかっていたが、現時点はそういう段階ではないだろう」

 フェルスタッペンも、レッドブルのシミュレータが早い段階で機能していたと認めつつ、だからこそ自分たちはストレートでシフトダウンが必要になる可能性について早くから指摘できていたと語る。ただ、全チームが実車での走行距離を重ねるにつれて差は縮まると考えている。

大事なのは「恥をかかないこと」

 全体像を踏まえると、レッドブルへの称賛はパドック内で繰り広げられるゲーム……誰かを優勝候補に挙げるというゲームの一部と言える。こればかりはメルボルンでのレースを待つしかないが、ひとつ明確なのは、信頼性の面でレッドブルは予想をはるかに上回る好スタートを切ったということだ。

 レッドブル陣営は今季から、自社製のパワーユニットを使用している。そのため彼らは前途多難なシーズンを送るのではという雰囲気もあったが、その空気は今や一変した。フェルスタッペンのチームメイトであるアイザック・ハジャーも、驚いた様子でこう語っていた。

「僕の予想をはるかに超えていた」

「昨年の終わり頃はあまりポジティブな評判ではなかったと思う。色んな噂もあったし、チーム内でも完全に満足している感じではなかった。でもバルセロナ(1月のシェイクダウンテスト)の初日から110周も走れたんだ。良い意味で驚かされた。このプロジェクトが3年前に始まったことを考えても非常に印象的だった」

 ハジャーはバルセロナテストの前に抱えていた疑念が晴れたと語るが、開発陣のワシェも同様に驚いていた。彼はバルセロナとバーレーンで計6日のテスト走行を経て次のように総括した。

「エンジン部門のスタッフの素晴らしい仕事により、これだけの走行距離をこなせたのは驚いた。彼らの素晴らしい仕事を称賛すべきだ。スタートアップの我々が恥をかかないレベルまで達したことは大きな成果だ」

 パドックでは政治的な“かくれんぼ”が行なわれており、バーレーンの1回目のテストが終わった段階でも見えないものはたくさんある。しかしながら、レッドブルが生み出した自社製パワーユニットDM01で恥をかかないという野望は、既に達成されたと言える。

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