アルピーヌのアロンソ、フェラーリのポール獲得は「マシンの改善によるものではない」……常設サーキットに勝機見出す
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、フェラーリを含めたライバル勢の躍進は、市街地サーキット特有のタイヤの温め方によるもので、第7戦フランスGP以降の常設サーキットではチームの改善を期待している。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1第5戦モナコGPと第6戦アゼルバイジャンGPでポールポジションを獲得したフェラーリは、タイトル争いを繰り広げるレッドブル・ホンダとメルセデスを除くチームの中での最上位、いわゆる「ベスト・オブ・ザ・レスト」にまで急成長した感があるが、中団勢のランキング争いはサーキット特性に大きく左右されているとアルピーヌのフェルナンド・アロンソは感じている。
アロンソはアゼルバイジャンGPの終盤、赤旗からの再開後に行なわれた2周のスプリントレースで大きく順位を上げ、F1復帰以降最高の6位入賞を果たしたが、ライバル勢は、市街地サーキットという特殊なサーキットでタイヤを上手く機能させるという点において秀でていたと考えている。
同じく市街地サーキットを舞台とする今シーズンの第16戦シンガポールGPは、新型コロナウイルスの影響で中止が決定され、ポール・リカール・サーキットで開催される次戦フランスGP以降で予定されている市街地レースは、サウジアラビアGPのみとなった。
だからこそ、F1が常設サーキットでのレースに戻れば、主なライバル勢と比べ市街地コースで苦戦したアルピーヌの戦闘力は、改善されるはずだとアロンソは確信している。
「モナコとバクーでは、(パフォーマンスを)僕らは少し失っていた」とアロンソは言う。
「モナコの方が悪くて、バクーでは少し近づけたけど、バルセロナやポルティマオでのレベルに戻る必要がある。フランスでは、その様なパフォーマンスを取り戻せるという期待がある」
「市街地コースだと、なぜだかライバル達はタイヤの温めでパフォーマンスを上げていた。彼ら(フェラーリ)はポールポジションを目指して戦えているが、それがマシンの改善によるものとは思えない。ただ、市街地コースで、どう彼らがタイヤを機能させたかによるものだ」
「シンガポールも無くなってしまったし、これ以降市街地コースはほとんどないはずだ。だから僕らはいつも通りのパフォーマンスに戻るだろう」
F1復帰を巡り、開幕から6戦では想像以上に苦戦しているのではないかという話も聞こえていたが、アロンソは評論家が思っているよりも遥かに上手くいっていると明言している。
「一般的にはとても悪かったと思われているレースでも、僕にはあまり不満がなかった」と彼は語る。
「そんなに悪かったとは思っていない」
「バルセロナでは、ピットストップが1回のみで、見るからにパフォーマンスを発揮出来なかった。しかし、モナコではエステバン(オコン/アルピーヌ)とほぼ同じペースで周回し、彼の2秒後ろでフィニッシュした」
「毎週末それを繰り返している。今年チームを変えた他のドライバー、例えばダニエル(リカルド/マクラーレン)などと比較しても、僕がかなり苦戦しているような意見が多かった」
「僕が抱えていたモノと比較すると、彼らの苦戦とはかなりの違いがあると思うから、それ(意見)が公平だったとは思っていない。心配もしていないし、時間の問題だと分かっている」
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