F1王者経験者のアロンソ&ベッテル「フェルスタッペンもハミルトンもチャンピオンに値する」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、劇的な決着となった今シーズンのF1を振り返り、チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンと敗れたルイス・ハミルトンの双方が、タイトルに値すると語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
2021年のF1は、劇的な決着となった。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが全くの同点で最終戦アブダビGPを迎え、そしてその最終ラップでフェルスタッペンがハミルトンを抜いて優勝……これで決着となり、フェルスタッペンが自身初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。
今季アルピーヌからF1に復帰し、2005年と2006年にワールドチャンピオンに輝いた経験を持つフェルナンド・アロンソは、フェルスタッペンとハミルトンはいずれもチャンピオンに値すると考えており、「チャンピオントロフィーをふたつに割って、分け合えればいいのに……」と語った。
アロンソは2度チャンピオンになったが、2007年、2010年、そして2012年には最終戦までタイトルを争いながら、王座獲得を逃した経験も持つ。
そのアロンソはフェルスタッペンの今季の活躍は「素晴らしい」と語る。
「彼はチャンピオンに値する。彼がこのトロフィーを獲得するのは、時間の問題だったんだ」
「確かに、最終戦の彼はラッキーだった。セーフティカーが出なければルイスがチャンピオンだったはず。でもセーフティカーが出たので、マックスがチャンピオンになった。この日起きたことは、純粋な意味での運なのだ」
「大きな話題になるだろう。でも22レースも走って、ふたりのドライバーがチャンピオンになる可能性があったんだ」
「トロフィーをふたつの分けることができれば、他のどの年よりも良いことだと思う。今年はそれをすべき年だった。どちらも素晴らしい戦いをしたからね」
アロンソは、レース終盤のセーフティカーによってチャンピオンを失うことになったハミルトンに同情すると語った。
「ルイスは、特にシーズン後半は別のレベルでドライブしていた」
そうアロンソは語った。
「メルセデスは最速のマシンだった。でも、バルテリ(ボッタス)が2番手にいたわけじゃない。つまりルイスがそのパフォーマンスを引き出したんだ」
「最後の最後でセーフティカーのせいでチャンピオンを失った時には、誰もが気の毒に思うだろう」
「以前にも言ったように、僕は51対49でマックスの勝ちだと思っていた。それは最初からハッキリしていたんだ。だってシーズン中、マックスにはルイスよりも不運なことが多かったからね」
「でも新しいチャンピオンが誕生するというのは、魅力的なこともある。グランドスタンドの熱狂を見れば、それが分かるだろう」
「ある日、マックスが4〜5回のチャンピオンを獲得した後で、若いドライバーが現れれば、大きな魅力のように感じるだろう。それは、今の僕が感じていることと同じだ」
4度のチャンピオン獲得経験を持つセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)も、ハミルトンに同情する。なおベッテルは、2010年と2012年には最終戦でアロンソらを下し、チャンピオンを手にしている。
「マックスが勝ったことは喜ばしいけど、ルイスについては気の毒に思うよ」
そうベッテルは語った。
「彼は素晴らしいシーズン終盤を戦った。正直に言ってどっちが勝ってもいいんだけど、どちらもチャンピオンに値すると思う。でも、最終的にそれを手にできるのはひとりだけなんだ」
「とにかく、今回はこのスポーツにとって良い戦いだった。そして運が自分に向けば、素晴らしい結果ということになるだろう。逆に運が悪ければ、最悪のことだと感じると思う」
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