F1 サウジアラビアGP

アストン、課題のレースペース改善も直近のライバル「メルセデスやマクラーレンから0.2〜0.3秒遅れている」とアロンソ語る

フェルナンド・アロンソは、F1サウジアラビアGPでアストンマーティンが好調さを見せたものの、純粋なレースペースではマクラーレンやメルセデスからまだ「コンマ2〜3秒」離れていると語った。

Fernando Alonso, Aston Martin AMR24

 アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、レースペースでは直近のライバルであるマクラーレン、メルセデスから「コンマ2〜3秒」遅れていると語った。

 開幕戦バーレーンGPでアロンソは予選6番手につけたものの、決勝ではメルセデスとマクラーレンに先行を許し、優勝したレッドブルのマックス・フェルスタッペンから74秒遅れの9位でレースを終えた。

 また第2戦サウジアラビアGPでアロンソは予選4番手を獲得するも、決勝ではすぐにマクラーレンのオスカー・ピアストリに4番手を奪われてしまった。ただアロンソはその後ポジションを懸命にキープ。優勝したフェルスタッペンからは35秒差となったものの、メルセデスのジョージ・ラッセルの前5位でチェッカーを受けた。

 バーレーンでは満足のいかないレースとなったアロンソだが、サウジアラビアではチームが一歩前進することができたという。

「より良くなっていたと思う」とアロンソは言う。

「2日目に投入した新パーツはとても上手く機能した。それでパフォーマンス面でも一歩前進できたと思う」

「でもマクラーレンやメルセデスに比べると、まだコンマ2〜3秒は足らないから、パフォーマンス面で追いかけ続けるよ。チャレンジングだけど、良いチャレンジだし面白いシーズンになりそうだ」

 そしてアロンソは次のように続ける。

「メルセデスの2台、マクラーレンの1台、フェラーリの1台を抑えたというレース結果には満足している。現時点では望むことができる最大限の結果だと思う」

「繰り返しになるけど、僕らはレースだとメルセデスやマクラーレンに比べてコンマ2〜3秒足りていない。レッドブルやフェラーリと比べるとさらにもう少し必要かもしれない。予選ではかなり近いところまでいけていた。だから僕らはレースペースに磨きをかけ続ける必要がある」

Fernando Alonso, Aston Martin AMR24, Lando Norris, McLaren MCL38

Fernando Alonso, Aston Martin AMR24, Lando Norris, McLaren MCL38

Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

 またアロンソは、メルセデスW15の方がアストンマーティンAMR24よりもペース的には優れていたと考え、ラッセルの前でレースをフィニッシュすることができるとは思っていなかったという。

「僕はプッシュしていたのに、オスカーがどんどん引き離していくからストレスだったよ」とアロンソは言う。

「ジョージは後ろでかなり速かったから、セーフティカーの後は『よし、あと43周だ』と考えていた」

「FP2では通常、ロングランで9〜10周する。だから43周というのは言ってみればタイヤの寿命という意味で未知の領域だった。だから1ストップ作戦でいくことを(チームに)確認して、プランは変更しなかった」

 一方で、アストンマーティンでチーム代表を務めるマイク・クラックは、チームの立ち位置を明確に把握するには時期尚早だと考えている。

「我々が良い状態にあると自信を持って言えると思う」とクラック代表は言う。

「でもバーレーンの後、我々は自分たちの本当の位置を確認するために2〜3レース待とうと言っていたんだ。バーレーンは本当に例外だからね」

「過去にもそういうことがあった。だからメルボルン(オーストラリアGP)に戻れば、予選ペースやロングランでみんながどの位置にいるのかが分かると思う」

 サウジアラビアGPでのアストンマーティンの好調ぶりはサーキット特有のモノなのか? それともマシンの変更に関連したモノなのか? と訊かれたクラック代表は次のように答えた。

「両方だと思う。2日目のレース想定走行は素晴らしいモノではなかった」

「タイヤを守るためにマシンを少し変えてみたが、幸い(予選で)何も失うことはなかった」

「周回を重ねるごとにコースは改善していった。高いグリップと高い横Gがかかるコーナーがあれば、タイヤからラバーがコースに乗る。そうなると状況は良くなる」

 
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