F1 イタリアGP

アロンソ、アストンマーティンの現状嘆く「トップ4のバトルに加われないことは受け入れられるけど……」

フェルナンド・アロンソは、ウイリアムズやハースと中団グループを争っているアストンマーティンの現状について改善する必要があると語った。

Fernando Alonso, Aston Martin F1 Team, on the grid

 F1では現在、レッドブルの凋落が大きな話題となっているが、同様にアストンマーティンのフェルナンド・アロンソも、自チームの序列低下を嘆いている。

 シーズン序盤は5番手チームという評価をされていたアストンマーティンだが、マシンのアップデートで期待されたようなパフォーマンス向上を果たすことができていない。

 スプリント予選を含めて、シーズン開幕から7回の予選セッションでは、少なくとも1台がQ3進出を果たしていたアストンマーティンだが、その後の12戦ではこれが5回にまで減少している。

 決勝レースの結果で言えば、アストンマーティンはシーズン開幕6戦で42ポイント、その後の6戦で26ポイントを獲得していた一方で、特にここ4戦では6ポイントと入賞できるかどうかという戦いを強いられている。

 前戦イタリアGPでは、アロンソとチームメイトのランス・ストロールは予選でそれぞれ11番手と17番手につけ、厳しいレースを覚悟していた。

 決勝でアストンマーティンは、今回も上位4チームに手が届かず、アロンソはペナルティを受けた10位ケビン・マグヌッセン(ハース)からコンマ2秒、9位のアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)から1秒強離されてポイント圏外に終わった。

 アロンソは、中団に位置するマシンでベストを尽くそうとすることに無力感を感じていると告白した。

「当然僕たちにできることはあまりない」

 そうアロンソは語った。

「僕たちの運命はチームが握っているし、僕とランスは毎週末ベストを尽くしているつもりだ。今年はランスと僕がとても僅差だと思う」

「(モンツァは)僕の方が少し良い週末だったし、僕はクルマにも満足していた。100%を超えるレベルまでプッシュできたんだ。それでも11番手だからがっかりだ」

「我慢する必要があるし、2026年が大きなターゲットだということを理解する必要がある。同時にチームとして、トップ4のバトルに加われないことを受け入れることもできると思う。でも、今はウイリアムズやハースの後ろ、(RBの)後ろにいる。僕たちはもっと良くなる必要がある」

Valtteri Bottas, Stake F1 Team KICK Sauber C44 fights Fernando Alonso, Aston Martin AMR24 out of the pit lane

Valtteri Bottas, Stake F1 Team KICK Sauber C44 fights Fernando Alonso, Aston Martin AMR24 out of the pit lane

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 アロンソはポイントを獲得できなかったものの、イタリアGP決勝は 「予想よりもずっと良かった」と認めている。

「スタートはラッキーだった。とても良かったしニコ(ヒュルケンベルグ/ハース)をオーバーテイクできた。そしてアレックス・アルボンのすぐ近く、10番手を走っていた」

「ウイリアムズと同じようなペースを保つことができたのは驚きだった。そして彼をアンダーカットして、9番手を走ったんだ」

「僕たちはタイヤのデグラデーション(性能劣化)が激しく、1回のストップでは走りきれなかったから、2ストップ戦略にしたんだ。ポイントを失ったのはとても痛いが、ある意味良いレースをしたのだから当然だと思う。でもマシンは今のままだし、もっと改善する必要がある」

 アロンソは近い将来に、アストンマーティンのパフォーマンスが大幅に向上するとは考えていないが、それでも次のアップデートを待ち望んでいる。

「マシンにアップデートがない限り現状は変わらないし、これでは十分じゃない」

「モンツァでもザントフールトでも、スパでもハンガリーでも十分じゃなかった。だから、新しいパーツを持ち込まない限り、バクーでもシンガポールでもオースティンでも大きな変化はないと思う。それがプランなんだ」

 

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