アロンソ、“レース”が行なわれなかったベルギーGPでのポイント付与に不満「僕には入賞のチャンスが全くなかった……」
フェルナンド・アロンソは、F1ベルギーGPでセーフティカーランを数周行なっただけでポイントが与えられたことは“ショッキング”だったと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
スパ・フランコルシャンで行なわれたF1ベルギーGPは、悪天候の影響でレースが長時間に渡って中断。最終的には一度もレーシングスピードでマシンが走ることがないまま、数周のセーフティカーランのみでレースが成立するという幕切れとなった。これにより、入賞した10名のドライバーには通常の半分のポイントが与えられた。
これに関しては多くのF1関係者が不満を抱いており、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、今後同じことを繰り返さないために、各チームやFIAとルール変更の可能性などについて話し合いたいとしていた。
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、悪天候の中でレースを強行しなかったFIAの決定に完全に賛同しているが、セーフティカーランをしただけのレースでポイントが与えられたことは理解できないと語った。
「このコンディションを鑑みれば(レース終了には)同意できるけど、唯一同意できないのは、なぜ2周したのか、そしてなぜ“レース”をしていないのにポイントが与えられるのか、というところだ」
アロンソはそう語った。
「僕たちにはポイントを狙うチャンスが全くなかったし、それは他の多くのドライバーもそうだ。僕は11番手だったけど、グリーンでのラップが一度もなくては、ポイントは獲れない」
「ショッキングだ。でもそれは彼らが決めたこと。見ての通り、今日はレースなんて出来なかったんだ。赤旗でレースを止めるか、セーフティカーの後ろで走るしかなかった。なのにどうしてポイントが与えられるんだ?」
アロンソはさらにこう続けた。
「彼らはポイントを与えるために僕たちを3周走らせた。コンディションは(赤旗中断前と)同じだったから、奇妙な光景だった」
FIAがレースを成立するためにセーフティカーランを行なったことに対して異議を唱えたのは、アロンソだけではない。
メルセデスのルイス・ハミルトンも自身のインスタグラムの中で、今回起きたことに納得していないことを明かした。
彼は今回のイベントが“茶番劇”であったと表現し、次のように綴っている。
「もちろん天候をどうこうすることはできない。でも僕たちには今後何が起きるかについて教えてくれる高度な機械がある訳だし、天候が良くならないのは明らかだった」
「僕たちがコースに駆り出された理由はひとつだけだ」
「セーフティカー先導で2周して、ポジションを上げることも下げることもせず、ファンを楽しませられないというのは、レースとは呼べない。僕たちはレース中止を要求して、ドライバーをリスクに晒さないようにして、何よりこのスポーツの中心であるファンに返金するべきだったんだ」
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