アロンソ、F1のルール適応厳格化を改めて求める「サッカーのようにジャッジすべきだ」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1はサッカーと同じように、ルールに厳格に従うべきだと考えている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、アメリカGPの決勝レース中に起きた出来事を受け、F1における裁定に一貫性がないことに不満を抱いている。
F1アメリカGPの決勝レース、アロンソは入賞をかけ、アルファロメオのキミ・ライコネンとバトルを繰り広げていた。そして16周目のターン1に、ふたりはサイド・バイ・サイドで突入していった。
イン側のラインを守るアロンソと、それをアウト側から攻略しようとするライコネン。結局このターン1からの立ち上がりではふたり揃ってアウト側に膨らみ、ライコネンは押し出されるような格好で縁石の外側を走ることになった。そしてライコネンはそのままコースに戻り、アロンソの前に出ることに成功した。
この件についてはスチュワードに記録されたが、最終的にはアロンソに押し出されたのがコースオフの原因になったとして、ライコネンにはペナルティを下したり、ポジションを返上する指示を出したりすることなく、”オーバーテイク完了”を認める判断を下した。
しかしその後、アロンソはアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)にオーバーテイクを仕掛けたが、この時はジョビナッツィがコース外を通ってポジションを守ったとして、アロンソに順位を譲るように指示が出された。
F1では何が許され、何が許されないのか、それを正式な文書にすることができるかどうかということについての議論が巻き起こっている。しかしアロンソは、行動に関する規範は自身の中では明確であり、現時点で欠けているのは、FIAがレギュレーションを一貫して適用できていないことだけだと語った。
F1ドライバーには、やっていいことと悪いことの明確なガイドラインを提示することが必要なのか? それについて尋ねられたアロンソは、次のように語った。
「いや、何も必要ないと思う。レギュレーションはとても明確だ」
そうアロンソは語った。
「ルールを整えるだけでいい。サッカーの試合に出れば、フィールド内で手でボールに触れば、ペナルティになると思う。だから、改めてルールを明確化する必要はない」
「ただしっかりと決断を下し、これはペナルティだと言う必要はある。そうでなければ、誰もがフィールド内で手でボールを扱おうとするだろう」
「変更する必要はない。違反が発生した時に、ただしっかりとルールを適用するだけで済むんだ」
FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、ライコネンのコース外からのオーバーテイクは、限界ギリギリのところだったと認めており、次のレースでドライバーを集めて話し合いを行なう予定だという。
今回のような件で重要になるのは、コーナーの内側にいるドライバーに走行ラインの優先権がある場合、アウト側を走るドライバーがバトルを諦める必要がある時の状況を定義することだろう。
アロンソはまた、担当するスチュワードによって、ペナルティの扱い方が異なることにも苦言を呈している。
FIAの決定に一貫性がなくなったように感じているかと尋ねられたアロンソは、次のように語った。
「僕はそう思う。誰が判断するかに依るからね」
「ソチでは、僕はターン1をはみ出してしまった。トルコの木曜日には、それが大きな話題になったよ」
「ここでは、コーナーをはみ出して走ることを封じることはなく、ターン1では自分たちの判断でコースをはみ出していくマシンが3台ほどあった」
「メキシコでもそれが大きな話題になるのか、それともフェルナンドがコース外を走らなかったから全て問題ないということになるのか……どうなるか見てみようじゃないか」
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