悪夢のような金曜日。今季序盤表彰台の常連だったアストンマーチン、まさかの2台揃ってQ1敗退……アロンソ「残りのセッションは来年に向けたテストに使うべき」
アストンマーチンのフェルナンド・アロンソは、チームの2台が揃ってQ1敗退を喫したアメリカGPについて、この後のセッションは今回のレースで好結果を目指すためでなく、将来に向けた”痛みを伴う”テストとして使うべきだと語った。
F1アメリカGPの初日は、アストンマーチン勢が大苦戦。予選ではフェルナンド・アロンソが17番手、ランス・ストロールが19番手と、2台揃ってQ1敗退を喫することになった。この低いパフォーマンスを受け、アロンソは残りのセッションを、”痛みを伴う”ことを覚悟しつつも、今後に向けたテストのために活かすべきだと主張した。
アストンマーチンはアメリカGPの最初に行なわれたフリー走行1回目でブレーキのトラブルに見舞われ、ストロールのマシンは左フロントのブレーキから出火。すぐにピットインしたものの、その出火の影響は広範囲に及んでおり、満足に周回することはできなかった。
チームメイトのアロンソも、ストロール同様にブレーキの問題に見舞われ、FP1での周回数は限られることになった。
今回のグランプリにアストンマーチンは、大規模なアップデートを投入。今回起きた問題と新パーツの間に関係性はないというが、それでもスプリント・フォーマットで行なわれているアメリカGP唯一のFP1を満足に走れなかったのは、大いに厳しいことであろう。
「過去に戻って、朝から1日を完全にやり直したいね」とアロンソは言う。
「(FP1は)ひどいセッションだった。ランスは1周も完遂できていない。新しいパッケージのマシンで、6〜7周しただけだ。新しいパッケージやクルマの走らせ方について、未知数の部分が多すぎる」
「だから僕らは予選に、何も分からない状況で挑むことになってしまった。そして結果は出た。今できることは何もないよ」
「たとえ痛みを伴うモノになるとしても、僕たちは今回の週末を、来年に向けたテストとして使う。残りのセッションで何を学べるか、見てみることにしよう」
アロンソ曰く、マシンに乗っていると問題ないように感じたという。そしてコース上でトラフィックに見舞われてしまったことも、Q1敗退となった一因だと考えているようだ。
「最大限の結果だと思う」
アロンソはそう語った。
「アタックは理想的ではなかった。アウトラップは、トラフィックをマネジメントするのが大変だったんだ」
「それで、前のクルマに近づきすぎた状態でアタックをスタートするしかなかった」
「それは役に立たなかったけど、アタックは問題ないように感じた。でも、Q2進むには十分とは言えなかったかもしれない」
「日曜日の決勝レースは、現時点ではかなり厳しい状況となっている。だから、明日はスプリントでいい戦いができるかどうか、見てみようと思う」
ストロールもやはり、マシンには問題なく、すぐにアップデートに慣れることができたと語った。
「悪いセッションだとは感じなかったんだ、実際、マシンに乗り込むと、問題ないように感じたんだ」
「FP1はほとんど走れなかったけど、かなり早い段階でマシンに慣れることができた気がする。でも、僕らには十分な速さがなかった。もっと良い結果を期待していたんだ」
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