アロンソ、今季ベストの5番グリッド獲得「バランスにも、タイヤ選択の判断にも満足」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1トルコGPの予選で黄旗無視の疑いがあったものの、お咎めなしの裁定が下り、今季ベストとなる5番手から決勝をスタートすることが決まった。

F1第16戦トルコGPの予選で、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は6番手タイムを記録。ルイス・ハミルトン(メルセデス)がグリッド降格ペナルティを受けるため、アロンソのグリッドはひとつ繰り上がり、前戦ロシアGPの6番グリッドを上回る、今季ベストの5番グリッドを獲得した。
ところが予選終了後、アロンソはスチュワードに呼び出された。彼がQ1最初のアタックに入ったターン1で2本の黄旗が出ていたためだ。アロンソはそのラップで自己ベストのセクタータイムを記録していたため、自動的に調査が行なわれたのだ。
だがそれが最初のアタックであり、その後のラップでより速いタイムが記録されていることから、スチュワードはすぐにアロンソを罰する意味はないと判断した。
スチュワードは裁定の中で「ドライバーは二重の黄旗が提示された後、大幅に速度を落とすという条件を満たしていた」と指摘した。
「黄旗の状況が発生したのは、ドライバーがセッションの最初のタイム計測ラップを開始したときであり、次のフライングラップが黄旗の状況が発生したときよりも約3.5秒速かったことから、スチュワードはドライバーが意味のあるラップタイムを記録しておらず、関連する規則を遵守していることに満足しており、それ以上の措置は取らない」
予選Q1が開始した直後は、雨が降る前にソフトタイヤでタイムを出そうと、各車がアタックに入っていた。そんな中で、アロンソは黄旗が出ていることをエンジニアから知らされており、それに合わせて減速したと語った。
「イエローが出たとき、エンジニアがダブルイエローだと言っているのを聞いたんだ」
「ターン1でもダブルイエローを見た。ステアリングのダッシュにボードもイエローが表示されていた」
「だから、僕にははっきりと分かったんだ。そして、そのラップを中止した。でも予選の1周目だから、タイムは出ている」
「そして次のラップでは、ラップを中断せずに3秒も速く走れた。それが混乱の原因だったのかもしれない。でもスチュワードからは問題ないと言われた。だから僕はハッピーだよ」
アロンソは、トルコGP予選は他のマシンとの差という点で、今季最高のパフォーマンスだったと振り返った。
「想定していたよりも少し湿ったコンディションだったので、トリッキーだった」
「FP3のあと、コースはどんどん乾いていった。でも完全に乾くまでにはとても時間がかかり、ターン1もまだ湿っていたんだ。明日(日曜日)の朝に雨が降れば、(決勝までに)セッションもないし、ドライコンディションでスタートするのは難しいと思う。どうなるか見てみよう」
「クルマはすべての(タイヤ)コンパウンドで速く感じた。Q2はミディアムタイヤで走った。普段はそんな贅沢なことは出来ないけど、今日はパフォーマンスがあった」
「バランスにも満足しているし、タイヤ選択の判断にも満足している」
「僕たちは、(前戦)ロシアGPを競争力という点でベストなレースだったと感じていた。そして今回は、ベストな予選だったと言えるだろう。マクラーレン(ランド・ノリス)にコンマ4~5秒、(レッドブルのセルジオ)ペレスにコンマ2秒の差をつけることができた。(レッドブルのマックス)フェルスタッペンからも0.2秒遅れだったんだ」
「これまでのレースでは達成できなかったことだ。とても満足しているよ」
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