アロンソ、マシン刷新2022年の”サプライズ”を予想「トップチームですら保証はない」
アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソは2022年に一新されるマシンがお披露目されたときには、“多くの驚き”が出てくるだろうと予想している。
写真:: Giorgio Piola
F1は2022年に大きなレギュレーション改定を迎える。マシンはグラウンド・エフェクトによってよりフロアからダウンフォースを生み出すように変化。これにより乱流に強いマシンになる他、ホイールも18インチ化されるなど、現行のマシンからはかなりの変化となる。
そのため、各チームはマシン開発を事実上白紙からスタートすることになり、新レギュレーションに備えて今シーズンの早い段階から開発作業を移行していくことになった。合わせて2021年からは予算上限も導入されているため、各チームの序列に変化をもたらすのではないかと予想されている。
F1側は来季のマシンがどういったものになるか、その“予想モデル”は公開しているが、当然ながら各チームがどういったマシンを持ち込んでくるかは、来年の新車発表時期になるまでは不明なままだ。
アルピーヌF1のフェルナンド・アロンソも、現時点でチームの来季用マシンがどういったものになるかの情報は持っていないとしている。ただ、新型マシンがアンベイルされるときには、驚きが待っているだろうという予想を口にした。
「僕らは来年のプロジェクトに取り組んでいるけれど、まだ初期の段階で、比較対象もないから、実際のところは誰もわからない」
アロンソはそう語る。
「だから僕らはちょっと現実的になっていて、2月を待っているんだ。誰にとっても、そこでマシンの覆いが取り去られたときに、多くの驚きが待っているだろうからね」
「(マシンが発表されれば)異なる哲学、異なるアイデアを目にするだろう。そして何か興味深いものを見つけたなら、それに鋭く反応する時期になると思う」
現在のF1におけるトップチームであるメルセデス、そしてレッドブルが、2022年以降の新ルールにおいても依然としてルールを最大限に活用できる立場にあると予想する者も多い。
一方アロンソはどのチームであろうと適切な選択をとれる保証はないが、新環境で先んじたチームを捕まえることは難しいかもしれないと語った。
「基本的に、どのチームにとっても将来への保証は無いと思う」
「おそらく今のゲームを支配しているトップチームでさえもだ。彼らでさえ新ルールや新マシンの解釈について、間違いなく心配はしているだろう」
「来年序盤の数レースで目にするモノは、このレギュレーションの最初の年の姿だろう。そして結局は、そのルール下での最初の数セットで支配的だったチームが、4〜5年同じ結果となるだろう。(秀でていたチームは)そのアドバンテージを1年間維持していく。差はだんだん縮まっていくが、同じチームが勝っているんだ」
「だから来年は興味深い年になるだろう。特に若手ドライバーにとっては、彼らの将来がどう決まっていくのかと言う面でもだ。どのチームも、誰にも自分たちが良いパフォーマンスを示せるかの保証はないのだから」
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