やっぱりこの音じゃないと! アロンソ、ルノーR25での“本気の”デモランに大興奮
フェルナンド・アロンソは、ルノーR25のデモランで奏でたサウンドが、今のF1に何が足りないかを示していると語った。
Fernando Alonso, Renault F1 Team with the 2005 Renault R25
Renault Sport
2021年にアルピーヌへと名称変更するルノーF1チームの足跡を祝う一環として、F1アブダビGPの期間中にはルノーの2005年マシンであるR25のデモランが行なわれ、このマシンでタイトルを獲得したフェルナンド・アロンソがステアリングを握った。
そのデモランとは思えないハイスピードかつ迫力のある走りはソーシャルメディアで注目を集めただけでなく、デモラン中はアロンソの走りを一目見ようと関係者がピットレーンに大挙した。アロンソは、V10エンジンが奏でる甲高いサウンドが、現在のマシンでは到底及ばないレベルの興奮をもたらしていると語った。
「正直、これが今の僕たちに足りないものだよ」
走行を終えたアロンソはそう語った。
「ファンだけでなく、パドックにいるみんながこの音を恋しく思っている。子供の頃、テレビを見ていて好きになったあのF1が恋しいんだ」
「だから今、このサーキットでこのマシンを目の当たりにすることは、パドックにいる全ての人にとって特別なことなんだ。ルノーのメカニックだけでなく、みんながピットレーンに出てきていた。みんなに挨拶ができて良かったよ」
「このような時代の精神は素晴らしいと思う。これは僕たち全員をひとつにしてくれる」
アロンソはデモラン中にソフトコンパウンドのタイヤに履き替えると、さながら予選アタックのようなフライングラップを披露。ルノーのデータによると、アロンソは1分39秒台でヤス・マリーナ・サーキットを1周したようだ。
これは同日に行なわれたアブダビGP予選Q1で20番手となったニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)の約2秒落ちというタイムで、昨年のアブダビGPでルイス・ハミルトン(メルセデス)がマークした1分39秒2というファステストラップに匹敵するものだ。
アロンソはさらにこう付け加えた。
「僕たちはレースコンディションの(現行)マシンと同じタイムを出したけど、これは本当に素晴らしいことだ。要はとても速く感じるんだ。音は最高だし、速く聞こえるんだ」
「マシンに乗っていると振動を感じ、色んなことを感じ取ることができる。とても軽いマシンなので、色んな動きが感じられるんだ。本当に素晴らしい感覚だ。まだニヤケが止まらないよ。今はマスクをしてるから分からないだろうけど、多分2021年までずっとこの表情だろうね」
2021年にアルピーヌからF1復帰を果たすアロンソがチャンピオンマシンで見せた“本気”のアタックには驚いた者も多いだろうが、彼曰く「ゆっくり走ることはできない」という。
「正直、このマシンでゆっくり走ることなんてできないんだ」
「このコックピットの中にいる時、このマシンを走らせている時、全ての記憶があるから、速く走るのは自然なことなんだ。スピードを感じるのは素晴らしいことだ。確かに古いマシンだけど、僕にとっては完璧なマシンなんだ」
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