アロンソ、同胞サインツJr.の表彰台を喜ぶも「僕がフェラーリで2位になった時は葬式みたいだった……」
フェルナンド・アロンソは、かつてF1で2位になった際に「お通夜のような」雰囲気になっていた時期があると語り、その時は自身が残した成績がリスペクトされていないと感じたという。

2021年のF1モナコGPを13位で終えたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。彼にとって喜ばしい出来事だったのは、同胞のカルロス・サインツJr.が2位に入り、フェラーリ移籍後初の表彰台を獲得したことだった。
アロンソもかつて、2010年から2014年にかけてフェラーリの一員としてF1を戦った経験がある。彼はサインツJr.のことを「これまでで最高の若手スペイン人ドライバーのひとり」と評しており、今回の表彰台は本当に喜ばしいことだと語った。
しかしアロンソはそれと同時に、自身のフェラーリ時代のことを振り返って次のように語った。
「5、6年前は1シーズンで10回くらい表彰台に乗っていたけど、2位になった時は記者会見で葬式のような雰囲気だった」
「というのも、『いつ勝つの?』とばかり言われていたからだ」
「そして僕は(F1通算で)97回の表彰台を獲得しているけど、今考えれば5、6年前の表彰台はリスペクトされていなかったように思う」
「とはいえ、カルロスがこのような結果を残せて僕も本当に嬉しい」
2度のF1ワールドチャンピオンであるアロンソは、フェラーリでの5年間で3度ランキング2位となったが、タイトルには届かなかった。彼にとって最後の優勝は2013年のスペインGP、最後の表彰台は2014年のハンガリーGPとなっているが、これはいずれもフェラーリ時代に記録したものだ。
アロンソの後任として2015年からフェラーリに加入したのがセバスチャン・ベッテル(現アストンマーチン)で、そのベッテルの後任として今季から加入したのがサインツJr.だ。彼は開幕4戦を終えて最上位は5位だったが、第5戦モナコGPではチームメイトのシャルル・ルクレール共々初日から好調で、予選では4番グリッドを獲得。ルクレールとバルテリ・ボッタス(メルセデス)が戦列を離れたことで2位というリザルトが転がり込んできた。
「彼とは国歌斉唱の前後で話をした」とアロンソは続ける。
「その時点でルクレールにトラブルがあったので、彼は3番手からスタートすることになっていて、既に表彰台が見えていた」
「そしてバルテリにもトラブルが起きて、さらに状況は良くなった。選手権という意味でも良いスタートを切っただろう」
「早く(サインツJr.の)優勝が見たい。ただ、通常のサーキットではまだメルセデスやレッドブルが前にいるのも事実だ」
「今回はチャンスだったし、彼がそれを掴むことができたのは良かったと思う」
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