予選“紳士協定”破りにFIAは対処しろ! アロンソ、オーストリアGPで妨害受け声高主張

フェルナンド・アロンソはF1を統括するFIAに対し、予選アタック時のアウトラップで過度なスロー走行を行なうことを止めるために、より努力する必要があると主張している。

予選“紳士協定”破りにFIAは対処しろ! アロンソ、オーストリアGPで妨害受け声高主張

 F1第9戦オーストリアGPの予選Q2では、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がQ3進出も狙えるタイムを記録しつつあったが、最終コーナーでセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)に前を塞がれてしまいアタックが台無しになるシーンがあった。

 この件はスチュワードによる審議にかけられると、ベッテルはアロンソのアタックを妨害したと認定。3グリッド降格のペナルティを受けた。

Read Also:

 ただベッテルはQ2最後のアタックに向かう際に、何人ものドライバーに追い越されており、最終コーナー付近での位置取りのための減速を受けるとエンジニアに「死屍累々だ」とコメント。後にペナルティが決定した際には“予選時に追い越しを行なわない”という紳士協定を破るドライバーに責任があると主張していた。

 予選を台無しにされる形となったアロンソは、この件にかなりの憤りを見せており、前方に並んでいたドライバーたち全員にペナルティを科すべきだと厳しい主張も行なった。ただベッテル以外に調査を受けたバルテリ・ボッタス(メルセデス)やカルロス・サインツJr.(フェラーリ)はお咎めなしの結果に終わっている。

 アロンソはF1ドライバーは自分たちに利益のあるように行動するものであるため、F1を統括するFIAがこうした状況の繰り返しを避けるために行動するべきだと語気を強めている。

「僕らには外部からの助けが必要だ。そして僕の見解では外部から唯一手を出せるのがFIAなんだ」

 アロンソはmotorsport.comから厳しい罰則のみが、こうしたインシデントを避ける唯一の方法なのかと問われると、そう答えた。

「というのもチームはタイヤやバッテリーのパフォーマンスなど、競争力を高めるためにはあらゆることをしているからだ」

「だが安全面やレギュレーションでは全チームを話し合いの場につかせることはできない。彼らは常に競争力を追い求めているからだ。だからFIAからの助けが必要なんだ」

 予選アタック時に、最終コーナー付近で減速する光景は多く見られる。そしてドライバーからも紳士協定の遵守に関して懸念の声が発せられている。

 ただオーストリアGPではレースディレクターのマイケル・マシから、ターン9とターン10に関して“ドライバーは不必要なスロー走行を行なうことはできない”とレースノートの通達を行なっており、処罰の対象になりうるとしていた。

Read Also:

「やってはいけないことが記されていて、行なった場合にペナルティが科されるなら、それは誰にとっても明確なことになる」とアロンソは言う。

「それがひとつの助けになる。もうひとつは、システムを備えることだろう。バクー(アゼルバイジャン)では予選アウトラップに最小ラップタイムが設定されていた。そうすると基本的にはピットレーンを出た位置で始めることになる」

「この仕組ならアウトラップで見られるオーバーテイクや小狡いことは見られなくなると思う。皆が同じアウトラップの最小タイムを守らなくちゃいけなくなるからだ。こういったシステムが助けになることは確かだ」

 マクラーレンのダニエル・リカルドはオーストリアGP予選で発生したアタック待ちの車列は、レッドブル・リンクの全長の短さに依るものだと感じているものの、予選で紳士協定を破るドライバーがいることは問題視している。

「ターン9でオーバーテイクしてポジションを確保するようなドライバーも居るが、それは行なうべきではないことだし、そうしたちょっとした掟もある」

「セルジオ(ペレス/レッドブル)に横入りされていたと思う。ジョージ(ラッセル/ウイリアムズ)もだったと思うけど、ちょっと厚かましいと思う」

「でも僕らが何をすべきかは明らかだった。別の話になるかもしれないけどね」

 またハースのニキータ・マゼピンは、紳士協定の問題で批判を受けてきたドライバーだ。彼は自分よりも名声を持つドライバーは協定を破っても同じように反発を受けることは少ないと、不満を口にしている。

Read Also:

「バーレーンの予選では僕は容易に批判のターゲットにされてしまった。でもみんな大げさに反応している」と、マゼピンは言う。

「F1はオモテとウラのある世界だ。もしチャンピオンベルトを巻いている高名なドライバーなら、その行動(紳士協定破り)はそうでないときよりも批判されないだろう」

「今回の予選は見たわけじゃないから何が起きたのか分かってはいない。でも前日のドライバーズブリーフィングでは、レースディレクターから新たなルールが発布されて、ターン8でトラックポジションを確定させなければならず、ターン9と10では後退してはいけない……つまりその2つのコーナ0では速度を維持しろとされていた」

「それで、Q2で起きたことはその正反対のことだった。どのドライバーも人間だから誤りを犯すことはあるけど、みんなで間違いを犯していた」

「全員が互いに同じルールを適用する必要がある。そうすればハッピーなコトになるだろう」

 

Read Also:

シェア
コメント
モントーヤ、“ペナルティ狂想曲”に一喝。「クレイジー! アウトサイドから来たら守るのは当然」

前の記事

モントーヤ、“ペナルティ狂想曲”に一喝。「クレイジー! アウトサイドから来たら守るのは当然」

次の記事

【インタビュー】F1復帰を諦めないダニール・クビアト。彼の未来はどこにあるのか?

【インタビュー】F1復帰を諦めないダニール・クビアト。彼の未来はどこにあるのか?
コメントを読み込む