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アロンソ、隣のグリッドからスタートするベッテルに最大級のリスペクト「スタートと1周目は気をつける」

アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1最終戦アブダビGPの決勝レースを隣からスタートするセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)との接触には気をつけると語った。

Fernando Alonso, Alpine A522

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、F1アブダビGPの決勝を10番手からスタートするが、これが引退レースとなるセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)には”配慮”するつもりのようだ。

 来季はアストンマーチンに移籍するため、今回がアルピーヌでのラストレースとなるアロンソ。予選ではわずか0.028秒届かずQ3に進出できなかったものの、結果には満足しているという。

「僕はハッピーだよ。明らかに僕らは……今日はペースが悪かったんだ」

 そうアロンソは予選を振り返った。

「FP3では13番手、Q1では15番手で限界ギリギリだったと思う。そしてQ2では11番手で、ラップタイムは問題なかった」

 予選10番手となったマクラーレンのダニエル・リカルドは前戦サンパウロGPでのクラッシュで3グリッド降格のペナルティを受けるため、アロンソは10番グリッドから決勝レースをスタートすることになる。

 アルピーヌはマクラーレンとコンストラクターズランキング4位を争っている。そのリードは19ポイントと大きく、少しの加点でもマクラーレンの逆転を防ぐ上で大きな意味を持つはずだ。

「ダニエルのペナルティで10番グリッドだね。僕たちはポイント圏内からスタートできる。このまま順調に順位を上げて、7位か8位でフィニッシュしたい」

「ハードタイヤを2本持っている数少ないチームのひとつなので、明日のレースではそれを有効に使えるかもしれない。1ストップか2ストップか、シミュレーションがどうなるかはわからないけどね」

「でもそうだね、今日はこれ以上のペースはなかった。だから、11番手が最高だったんだ」

 サンパウロGPでチームメイトのエステバン・オコンと接触した折、アロンソはアストンマーチンに移籍してテストをするのが楽しみだとコメントしていた。

 アルピーヌでの最後の予選を終えた心境を訊かれたアロンソは、信頼性面での不安を隠さず、すでにアストンマーチンでの来季に向けた期待をにじませた。

「予選前に考えていたのは、マシンに乗るのがあと2回ということだ。1回は予選で、もう1回は決勝だ。だから、1周1周を楽しんでいこうと思っているんだ。ポイント圏内でフィニッシュできれば素晴らしいし、チェッカーが見たい。今季、それは保証されていることじゃないからね」

「だから、明日はそれが一番の目標だ。そして、レースが終わったらドーナツ(ターン)をしよう」

「月曜日も(サーキットに)来なくちゃいけない。火曜日用のシートとベルトなどを作らなければならないからだ。だから、月曜日に僕はガレージをスイッチするよ」

 アブダビGPは、ドライバー仲間からも愛されているベッテルの引退レースでもある。ドライバーたちがベッテルのために集まり、食事を共にしたことは広く報道されている。

 アロンソは、この会食を楽しんだと話し、決勝ではすぐ隣のグリッドからスタートするベッテルと接触をすることがないように気をつけると認めた。

「特別だったし、素敵だった。前回一緒に食事をしたのは、2016年の上海だったと思う。もっと頻繁にやるべきだというのは、みんな同意見だよ。楽しいからね」

「このスポーツに参加し、このクルマに乗り、このような楽しみを味わえるということが、どれだけ特権的なことなのか、みんな感じていると思う。だから、時には一緒に過ごして、それぞれの異なるものを分かち合い、助け合うことができればいい。僕たちは、普段からすべてがクルマに依存していることを知っている。だから、いろいろな面で一致団結していかなければならない」

「(ベッテルの好結果が)とても嬉しいよ。僕たちはみんな……彼を助けようとするわけじゃないけれど、彼のマシンがミラーで見えた時や、彼がアタックをしているときなど、彼がスムーズな週末を送れるように目を配るようにしているんだ」

「明日、彼は9番手、僕は10番手からスタートすると思う。スタートと1周目は彼のことを気にしておくつもりだ。そしてふたりとも、チェッカーフラッグを受けられることを祈る」

 
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