F1
アルファタウリF1は”まだ本気出してない”だけ? チーム技術トップ、さらなるフロア開発を予告「まだ5~6段階中の1歩目」
アルファタウリは、今後複数回に分けてフロア面のアップデートを今季の『AT04』に投入していくようだ。

Adam Cooper
編集: 2023/04/17 11:21
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スクーデリア・アルファタウリでテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、2023年シーズンのF1第3戦オーストラリアGPで今季マシン『AT04』に投入されたフロアのアップデートは、今後の下面におけるマシン開発の「5~6段階」中の1段目だと語っている。
アルバート・パーク・サーキットで行なわれたオーストラリアGP。アルファタウリは改良されたフロアとディフューザーを角田裕毅とニック・デ・フリースのマシンに投入したが、角田はフリー走行1回目のコースオフで早々に新パーツを破損させてしまった。
フリー走行2回目以降の週末ではデ・フリースのみがアップデート版のマシンで走行することになったが、不幸中の幸いか、チームは旧型スペックに戻した角田との比較テストを行なうことができた。
デ・フリースは決勝レースで他車からの追突によってリタイアとなった一方、角田は10位でチームに今季初ポイントをもたらした。
角田は開幕3戦で11位、11位、10位と入賞争いを繰り広げてきたが、第2戦ではAT04のパフォーマンスが当初の開発目標を大きく下回っていたことから、チーム代表のフランツ・トストが「エンジニアを信用できない」とまで発言するに至った。
シーズン開幕前にはチーム売却や移転も囁かれ、マシンパフォーマンスでは10チーム中最低レベルとなっている。
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今後のペースアップが必須なアルファタウリだが、初期アップデートは一定の成果を出しているとエギントンは語っている。
第3戦でのアップデートを振り返って、彼は次のように語った。
「弱点になりそうだと判断していたことの大部分に効いている」
「オフシーズンのマシン開発の際に、開発目標やその他の目標を設定していた。その目標のいくつかは達成できたが、他の目標は達成できなかった」
「今回のアップデートは、それを解決するためのモノ。このパッケージには、まだマシンを走らせ始める前から取り組んできた。そして、我々が取り組むべきだと判断したエリアでは、(アップデートから)必要なパフォーマンスが全て引き出されている」
「また、これは最初の一歩だ。これからもっと多くをやっていく必要がある。しかし、ライバルに接近するために最もパフォーマンスを引き上げる必要があるエリアで、その効果が現れているのだから、充分に満足できる」
Nyck de Vries, AlphaTauri AT04
Photo by: Red Bull Content Pool
エギントン曰く、今回のアップデートはコーナー進入でのマシン姿勢の安定性を改善するためのモノだったという。
「低速域の空力パフォーマンスは、どのチームでも目標に掲げられている」と彼は言う。
「そして、我々がプレシーズン(テスト)で達成できなかった目標のひとつだ。今回我々が持ち込んだアップデートは、低速域での進入安定性を向上させることを目的としている」
「低速域でのコーナー進入において、マシンをもっと安定させたいと考えている。そうすれば、ドライバーはコーナーの進入でよりハードにプッシュできるようになる。そこから生まれるパフォーマンスもある」
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そして現在アルファタウリは、ダウンフォースの増加によって、リヤの車高を高く設定した際にもマシンが安定するよう開発を進めている。
「自分たちがどうしたいか、我々が迷うことはなかった」とエギントンは言う。
「我々は基本的に、リヤの車高が高い時のリヤ荷重を改善したいと考えている。そのような場合の車高での(ダウンフォース量の)落ち込みが、不安定さを生み出している」
「エントリー時にリヤ側のダウンフォースが多ければ、リヤに荷重がかかって安定性が増す。そしてコーナー全体で安定した荷重がかかっていれば、ドライバーはエイペックスへ向けてより激しく攻めることができるのだ」
そしてフロアでの開発は段階的に進められるとエギントンは説明する。
「我々が実施したフロアフェンスキャンバーの変更や、フロア渦の強さと位置の制御、タイヤからの乱気流によるロス低減……これら全ては開発の一部だ」
「平たく言えば、コーナーでのダウンフォースを増やすことで、ドライバーがハードに攻めることができるようになるということだ」
「この変更によって、より良い空力バランスでコーナーへ安定して入っていけるのならば、バランス面でも効果がある。シンプルなことだ」
「フロアは大きなパーツで、開発目標の達成に向けて最も重要な位置づけにある。そのため、フロア開発では今回が5~6ステップ中の初段階だ」
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