求められる”完成度”。角田裕毅、F1参戦3年目は「全てをまとめ上げる必要がある」とチーム代表。無線での発言もより大人に?
スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は、角田裕毅はF1参戦3年目に「全てをまとめ上げる必要がある」と課題を課している。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
2023年シーズンにF1参戦3年目を迎えるアルファタウリの角田裕毅に対して、チーム代表のフランツ・トストはドライバーとしての高い”完成度”を期待している。
2020年にF1直下のFIA F2でルーキーながらもドライバーズランキング3位を獲得し、スピード昇格で翌2021年からアルファタウリでF1デビューを果たした角田。現在22歳の角田はドライバーエラーによるクラッシュも多く、参戦2年目となる2022年シーズンもカナダGPやシンガポールGPではアウトラップにクラッシュを喫するなどポイント獲得の機会をみすみす逃してきた。
アグレッシブなドライビングスタイルが批判の対象になることもある角田だが、代表のトストは「ドライビングスタイルとクラッシュは別の話」だとして、2023年の角田にドライバーとしての”完成度”を上げることを求めている。
「もちろん、彼はクラッシュしてはいけない。彼の良いアグレッシブなドライビングスタイル、そして才能を活かすべきだ。ただ彼は全てをまとめ上げる必要がある」
トストはそう語る。
「そして彼は今、3年目のシーズンを迎えている。彼はこの2年間で多くを学んだと思うが、彼がとても若いということを忘れてはならない。でも、彼は冬の間、特に新しいコーチとフィジカル面でとても良く努力していた」
「私はどちらのドライバーからも良いパフォーマンスが発揮されると期待している。ユウキに関してはクラッシュしないこともね!」
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
また角田は、F1参戦当初からチームとの無線交信の中で声を荒げることも多く、良くも悪くも言動が度々注目を集めてきた。チームとのコミュニケーションの面でも、より良い手段があると角田には伝えてきたとトストは語る。
「ユウキがF1に入った時、彼はとても若かった。そして何かが上手くいかなかった時、感情をあらわにしていた」とトストは言う。
「他のドライバーに対しても同じことだが、それは大丈夫なことだけではない。だから私は彼に言ったのだ。『それはあまり良いことではない。感情を出すことがダメなのではなく、レースへの集中力やエネルギーが奪われるからだ。無線で大声を上げるよりマシンの運転に集中したほうが良い』とね。そこで誰かが助けてくれる訳ではないのだから」
「そして『何か問題があるのなら、後で言えばいい。マシンに乗った時に起きてしまっても、それは過ぎたことだ』とアドバイスをしたのだ。今起きているモノに集中することの方が大切なんだ」
「私は彼がこのことに気づいてくれることを願っている。繰り返しになるが、前へ進むための集中力を奪ってしまうからね」
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