レースペースが弱点! アルピーヌF1、強力な予選パフォーマンスを決勝でも活かせるか?
アルピーヌF1は、今季のチームのF1マシンA521が、予選パフォーマンスでは優れているもののレースペースが欠けていると認識しており、その理由についてはまだ探っている途中であるという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
今季のF1は、特に中団グループが大混戦になっている。昨年までルノーとして参戦していた現アルピーヌもその真っ只中にいるが、予選では強力なパフォーマンスを発揮するものの、決勝ではポジションを落としてしまうということが少なくなく、苦しんでいる。
アゼルバイジャンGPを終えた時点でのアルピーヌの獲得ポイントは25。コンストラクターズランキング7番手に位置している。ただ、中団グループ内での激しい争いに打ち勝つためには、さらに前進しなければならない。
そのための鍵となるのは、レース中のペースにある。フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンは、ここ数戦予選ではかなり強力なパフォーマンスを発揮してきた。しかし決勝レースになると、そのパフォーマンスは一転して低下。ポイントを取りこぼしてきた。
チームのエクゼクティブ・ディレクターであるマルチン・ブコウスキーは、今季マシンA521の弱点、そして決勝での苦戦を解決するためにチームが懸命に取り組んでいることを語った。
「我々は、レースペースにおける弱点を理解するためにやるべきことがあり、それは我々が徹底的に調べていることだ」
ブコウスキーはチームの母国レースとなるフランスGPを前にそう語った。
「このマシンが、予選で良いパフォーマンスを発揮できることは明らかだ。しかし一部のサーキットでは、レースでは良いペースを再現できないようだ。それは、チャンピオンシップでより大きなポイントを獲得するために、解決しなければいけないモノだ」
「これまで調べたことにより、F1で通常見られるような典型的なパーマネントコース……まずはフランスGPで良い結果を手にできることを願っている」
アゼルバイジャンGPではアロンソは6位を手にしたものの、これはアロンソが赤旗中断からの再スタートを非常にうまくやったことを無視してはならないと語った。
「全体として、日曜日を迎えるまでは心強い週末が続いていた。金曜日から土曜日までのペースは、比較的競争力があった。イエローフラッグや赤旗がたくさん出された難しい予選では、1台のマシンがQ3にたどり着くことができたんだ」
ブコウスキーはそうアゼルバイジャンGPについて語った。
「エステバンが信頼性の問題で、早々にリタイアしなければならなかったのは残念だ。そして残念ながら、我々のレースペースは、フェルナンドが良いポジションを争うほど十分に力強いモノではなかった。最後の2周で、6位を確保するのには、彼の素晴らしい努力が必要だったんだ」
アルピーヌは、フランスGPに向けてマシンに小変更を加える予定だ。また、フレキシブルウイングに関する取り締まりを強化するためにその検査基準が変更されるため、リヤウイングに関しても修正が加えられる。
ドライバーを務めるオコンは、チームがパフォーマンスを上げようと躍起になっていること、そして母国GPでもあるため、チームがフランスGPに向けて懸命に努力していることについて、疑いの余地はないと語る。
「チームの全員が、母国で良いレースをするために必死だと思う」
そうオコンは語った。
「そして僕らは、それを実現するために一生懸命努力するつもりだ」
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