問題続発のアルピーヌ、まだ真のスピードは分からない? 「ライバルから超離されている訳では無いが…トラブルもあったから」
アルピーヌF1のオットマー・サフナウアー代表は開幕戦を終えた今、アルピーヌの本当の競争力がどの程度なのか、まだ読み切れないと考えている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
2023年のF1が開幕し、バーレーンGPはレッドブル勢の圧勝に終わった。アストンマーチンのサプライズなど様々な話題に富んだレースとなったが、アルピーヌF1は今回のレースだけでは、まだ相対的なポジションは分からないと考えている。
アルピーヌはバーレーンGPでエステバン・オコンが9番手とまずまずの位置からスタートしたものの、度重なるペナルティによってレースは台無しに。その一方で予選でこそ空回りしたものの、ピエール・ガスリーは最後尾スタートから9位入賞を達成。両極端な展開となった。
オコンの予選ペースと、ガスリーの決勝におけるカムバックは、アルピーヌのポテンシャルを際立たせるものだったと言えるだろう。ただ、チームとしては今年の競争力については開幕戦のみでは読み切ることは難しいと考えている。
「まだ我々の真のペースに関しては分かっていないと思う。レースでは様々なオペレーション上の問題があったからだ」
サフナウアー代表はそう語る。
「エステバンの問題については色々話をした通りだ。そしてピエールは序盤からしばらく19番手に留まっていた」
「ラップタイムを見ていると分かることだが、(同じクルマで)前方でレースをしているドライバーと、後方でレースをしているドライバーとの間で、場所が違うだけで1秒、2秒タイムが違うことがある」
「だから1台は後ろに追いやられ、もう1台にも問題があったことで、我々は相対的な立ち位置がまだ分かっていない。ただ、私は遠く離されているとは思っていない」
アルピーヌのペースについては、最終スティントでソフトタイヤを履いたガスリーが前を走るバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を捉えかけていたことから、アルピーヌがバーレーンGPでは5番手チームだったとも考えられる。
ただ今シーズンはアストンマーチンが大きな躍進を見せているため、トップ3チームに挑むことを目指しているアルピーヌにとっては苦しい展開でもある。しかしサフナウアー代表はあくまでもコンストラクターズランキング4位を目指しつつ、開発を進めていくことを目標だとしている。
そしてバーレーンGPのような問題を抱えた週末にならなければ、アルピーヌは多くのポイントを獲得できると自信を持っている様子だ。
「最終スティントの段階で、ボッタスの後ろ16秒の差があったと思う。そして我々はボッタスをオーバーテイクこそできなかったが、捕まえることができた。だからこのスティントは非常にうまく進んだと思う」
「楽観的な観点からこのことを考えると、もしピエールが9番手スタートだったなら、我々は確実にボッタスを破ることができていただろう」
「メルセデスやランス(ストロール/アストンマーチン)との差はどのくらいだろうか? 彼らは16秒は我々の前におり、それを注意しておかねばならない」
「倒したい相手である彼ら対して、今は巻き返しを図ることが重要だ」
「エステバンはスタート位置を外れてしまったが、そこから学ぶことになるだろう。オペレーション上の観点からも、我々はトラブルフリーかつスムーズに行なうことはできるはずだ」
「そしてもしああいった事態が起きても、ピエールが我々のマシンなりの場所で予選を終えたり、両ドライバーがトップ10以内に入っていれば、我々はたくさんのポイントを稼げると思うし、4位を争えるだろう」
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