オコン優勝に沸くアルピーヌF1、実はグリッド降格の危機? 信頼性の問題でエキゾースト残り基数わずかに

アルピーヌF1チームは今季、ライバルよりも多くのエンジン・エキゾースト・システムをすでに使用してしまっており、グリッド降格のペナルティが迫りつつある。しかし、今後うまくマネジメントしてグリッドペナルティを回避することを目指すようだ。

オコン優勝に沸くアルピーヌF1、実はグリッド降格の危機? 信頼性の問題でエキゾースト残り基数わずかに

 F1ではパワーユニット(PU)を構成する各コンポーネントに使用制限が設けられており、年間で認められた使用数をオーバーするとグリッドペナルティが科されることになっている。今季からはエンジン・エキゾースト・システムもその対象となり、年間8セットまでに使用が制限されている。

 そんな中、他のチームよりも多くのエキゾーストをすでに使用しているのがアルピーヌだ。彼らは既に、フェルナンド・アロンソが5セット、エステバン・オコンが7セットのエキゾースト・システムを使っている。2021年シーズンはまだ23レース中11レースを終えたばかりであり、アルピーヌ以外で5セット以上のエキゾーストを使用しているチームはない。

 これについてアルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターであるマルチン・ブコウスキーは、信頼性の問題から想定以上の数のエキゾーストを使用せざるを得なかったと説明したが、現在はその問題も解決しているという。

「我々はシーズン序盤に問題が起きていたため、レース中のエキゾーストの走行距離を制限していた」とブコウスキーは語った。

「そのため序盤からいくつかのエキゾーストを投入してリスクを回避した。現在投入しているスペックのエキゾーストでは、この問題を解決できたと考えている」

「今我々が取り組んでいるのは残数の管理だ。1シーズンに投入できるエキゾーストの数は決まっているので、あとはそれを管理しなければいけない。プラクティス、予選、決勝と効率的に使っていくことで、残りのシーズンでのリソースを少しでも多く確保していく」

「したがって、我々はペナルティを受けることはないと思っている。ただ、序盤に多くのリソースを使ってしまったことは確かであり、我々は無防備な状況にある」

 マクラーレンが今季からPUをメルセデス製にスイッチしたことで、アルピーヌはルノー製PUを使う唯一のチームとなった。ブコウスキーはルノーが2019年に設計されたPUを使っていることで、ライバルから後れを取っていることを認めている。

 ただルノーは、新型コロナのパンデミックの影響でその計画に遅れが生じたものの、2022年にはようやく新PUを投入する予定だ。

 ブコウスキーはこの決定を支持しており、今季ライバルにPUの面で負けてしまうのはやむを得ないと考えている。

 ライバル社のPUと比較してのルノーPUの評価を尋ねられると、ブコウスキーは次のように答えた。

「この質問には直接的には答えられないが、我々は分析を通して、パワー、エネルギーマネジメント、重量、パッケージングなど、様々な面で自分たちがどこに位置しているのか把握している」

「ただ、我々が使っているPUは2019年のものだ。その結果、ライバルの中には我々が得られなかった進歩を果たしたところもある」

「我々は新型PUの導入を延期せざるを得ないという少し理想的ではない状況にある。新型PUではパワーやエネルギーマネジメントといった直線スピードを速くするための機能に加え、ライバルと比べて弱点となっている部分を克服するための新構造の導入、そして変更が加えられているが、今年のPUプログラムを発展させながらこれをするだけのリソースはなかった」

「そこで我々は、2022年に全ての力を注ぐことにしたのだ。それは戦略的な決断であった」

「これは正しい決断だったと思うが、結果的に今年はライバルに比べて後れを取ってしまったので、辛いところだ」

 アルピーヌはオコンが優勝、アロンソが4位と好成績を残したハンガリーGPで大量得点し、コンストラクターズランキング5番手となったが、4番手のマクラーレンとは100点近い差がついている。

 

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