アロンソの”技術”にアルピーヌ感嘆。「良いマシンがあれば、すぐにはF1からいなくならない」と今後にも期待
アルピーヌF1のエグゼクティブ・ディレクターのマルチン・ブコウスキーは、2021年シーズン前半にフェルナンド・アロンソが見せたレース技術に圧倒されたと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
2021年シーズンの前半戦ラストのレースとなったF1第11戦ハンガリーGPで、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は世界中のファンを魅了する走りを披露した。メルセデスのルイス・ハミルトンを10周に渡って抑え込み、チームメイトであるエステバン・オコンの優勝に貢献したのだ。
しかし、40歳となったアロンソが持つ巧みなレーステクニックと、コックピットからレース展開を読み取る能力に、チームが驚いたのは今回が初めてではないという。
「私はF1で20年以上、多くのドライバーと仕事をしてきたが、彼は非常に印象的だ」
アルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターであるマルチン・ブコウスキーはそう語った。
「彼のアプローチは非常にプロフェッショナルで印象的だ」
「もうひとつ私を驚かせたのは、彼のレーステクニックだ。シルバーストンのスプリントレースやバクーは、それを見る絶好の機会だったと思う」
「フェルナンドがシルバーストンで行なったのは、自分の後ろにDRSトレインを”効果的に形成”することだった。彼はすぐ後ろにいた(ランス)ストロールを恐れてはいなかったが、(ピエール)ガスリーは恐れていたからだ。だから彼はガスリーをストロールのDRS圏内に入れて、ガスリーから攻撃を受ける可能性を排除した」
「私としては、それは驚くべきことだと思う。我々はピットウォールに座っていて、すべてのデータを持っていて、レースを完全に把握している。しかし彼はマシンに乗ってフルスピードで走っていて、ほとんどデータがないのに、我々とほぼ同じ様にレースを分析し、一歩引いて見ることもできる」
「それがフェルナンドの最も印象的なところだと思う。F1マシンを運転してきた20年の経験があるからだと思うが、20年の経験があっても、それができるドライバーは多くはないだろう」
アロンソは、20年に及ぶF1での経験が自分をより良いドライバーにしてくれたと主張し、23歳の自分に「片手で」勝てると語った。
ブコウスキーは、アロンソが相変わらずハングリーで野心的であると話し、アルピーヌが彼に速いマシンを与えることができれば、彼はこの先何年もF1に留まるだろうと考えている。
「アルピーヌが彼に速いマシンを与えさえすれば、彼は今後もずっとF1で活躍できると信じている」
「彼はハングリーで、来年を楽しみにしているんだ。ファクトリーに行くたびに、来年のマシンはどうなっているのかと聞いてくる。彼はF1を楽しんでいるし、F1に戻ってきたことを喜んでいるが、明らかに野心を持っている。我々も来年に向けて努力しているし、彼もそのことに興奮している」
「来年、彼に競争力のあるマシンを与えれば、彼がすぐにどこかに行ってしまうことはないと思う」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments