ミック・シューマッハー、アルピーヌでのF1マシン走行は「無し」。ファミン代表が明言
アルピーヌはWEC(世界耐久選手権)のチームに加入したミック・シューマッハーについて、同社のF1マシンを走らせる計画は立てていないと語った。
アルピーヌは2024年のWEC(世界耐久選手権)のドライバーのひとりとしてミック・シューマッハーを起用している。シューマッハーはF1への復帰を今も目指しているが、アルピーヌとしてはF1マシンを彼に走らせる計画は立てていないという。
シューマッハーは2022年までF1に参戦したが、シートを確保できず2023年はメルセデスでリザーブドライバーとして過ごした。
2024年に向けて、彼はメルセデスでのリザーブと並行してアルピーヌのWECプログラムに参加。A424のドライバーのひとりとしてWEC最高峰クラスを戦うことになった。
アルピーヌからWECに参戦することになったシューマッハーには、どこかでF1マシンを走行させるチャンスがあるのではないかという見方もあった。
しかし、アルピーヌ側はシューマッハーのF1マシンでの走行は想定していないようだ。ブルーノ・ファミン代表は、シューマッハーとの契約は純粋にスポーツカーレースのためのモノであり、今年のF1マシンの走行は同社のリザーブドライバーであるジャック・ドゥーハンが行なうと語った。
シューマッハーのF1現行車や旧車でのテスト予定について訊かれたファミン代表は「いや、できない」と答えた。
「我々にはジャック・ドゥーハンというリザーブドライバーがいるし、ミックはメルセデスのリザーブドライバーだから、我々はそれを計画していない。シューマッハーとの契約は、耐久レースのみを目的としたものだ」
シューマッハーは2024年に入ってからも、F1再挑戦の夢を諦めていないことを明らかにしている。ルイス・ハミルトンのフェラーリへの電撃移籍公表以来、ドライバー市場の動きが注目されているが、もし現ドライバーのピエール・ガスリーやエステバン・オコンが離脱するようなことがあれば、アルピーヌとのつながりが、シューマッハーにチャンスをもたらす可能性はある。
ただファミン代表はこの点についても、現在のドライバーには満足していると仮定の質問には答えなかった。
「ミック・シューマッハーは既にアルピーヌのドライバーとなっている。そして我々は当面、エステバンとピエールに本当に満足している」
「(移籍を巡る)“シリーシーズン”が本当にいつ始まるかは誰にも分からない。我々は数週間前に(ハミルトンの件で)非常に強烈な経験をしたが、その後は何も起きていない」
「今シーズンが本当にシリーシーズンに入っていった時、また次のステップに進むことになると思う。そうなれば我々は準備する必要があり、あらゆる可能性に備えている。しかし繰り返しになるが、我々はエステバンとピエールに満足している」
なおファミン代表は2025年のラインナップを急いで決定することはないとも語った。
「ドライバー側にプレッシャーは無い。我々はドライバーに満足しているし、やがて分かるだろう」
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