アルピーヌ、F1チーム加入拒否のピアストリについて「我々が獲得権を持っている」と契約の有効性を強調
オスカー・ピアストリがチームに加入すると発表したものの、当の本人は契約を結んでいないと主張するという混乱が続くアルピーヌ陣営。チーム代表は彼との契約は法的に有効だと強調している。
アルピーヌF1のオットマー・サフナウアー代表は、来季のチーム加入を拒んでいるオスカー・ピアストリとの契約は有効だと強調。あくまでもピアストリが来季アルピーヌで走るとしている。
事の発端は、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが、F1引退を表明したセバスチャン・ベッテルの後任として、アストンマーチンに電撃移籍したことだ。
ほぼほぼアロンソとの契約が決まっていたアルピーヌとしては寝耳に水。昨年のFIA F2王者ながらも、今年はチームのリザーブドライバーとなっていたピアストリとの契約締結に素早く動いたと考えられている。
実際、アロンソが今季限りでアルピーヌを離れるという情報が公開された8月1日(月)の翌日午後には、ピアストリが後任としてチームに加入すると発表されていた。
しかし、アルピーヌの発表からほんの数時間後、ピアストリはソーシャルメディアを通じて、彼はチームと契約を結んでおらず、2023年にアルピーヌからF1へ出ることはないと主張した。
「僕の同意なしに、アルピーヌF1が今日(8月2日)の午後遅く、僕が来年彼らのためにドライブするというプレスリリースを出したと理解している」
「これは間違っているし、僕はアルピーヌと2023年の契約を結んでいない。僕が来年、アルピーヌのドライバーになることはない」
そうピアストリは主張している。彼が語る裏には、彼と彼のマネジメントが、来季のマクラーレンのシートを掴むために交渉を続けていたということがあると考えられている。
ピアストリはマクラーレン側と既に事前契約を結んでおり、アルピーヌとの契約が失効した場合はマクラーレンへ加入するという指摘もある。
アルピーヌがピアストリとの長期契約を維持するためには、チーム側が2023年のF1シートを特定の期日までに確保する必要があったことは広く知られている。
Oscar Piastri, Alpine
Photo by: Alpine
この問題のカギは、その期日に達し、アルピーヌの契約が失効となっていたかどうかということだ。
ピアストリが2023年にアルピーヌへ加入することはないという明確な意思を声明の中で示しているものの、チームは彼との契約に関して確固たる法的根拠を持っていると主張している。
双方が意見譲らず、そこに他チームも絡んでくるということになれば、F1の契約承認委員会でこの件が争われることになる。
第三者の弁護士で構成されるこの機関では、ピアストリの契約条件を確認した上で、来季ピアストリを獲得する権利を持っているのはどのチームかを判断する。
ピアストリの加入発表に向けてアルピーヌのサフナウアー代表は、チームが獲得権を持っていることに疑いの余地はないと強調していた。
「我々は彼を獲得する権利を持っている」
「我々には優先権があるのだ」
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