アルピーヌの抗議が成功! アロンソへのペナルティ取り消し、アメリカGPの7位を取り戻す
アルピーヌはF1アメリカGPでフェルナンド・アロンソが受けたペナルティを覆すため、ハースからの抗議に対して上訴し、その結果ペナルティが取り消された。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1メキシコGPを前に、前戦アメリカGPでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に科されたペナルティが取り消された。
F1アメリカGPでは、ランス・ストロール(アストンマーチン)との接触により、アロンソがダメージを受けたマシンで走行を続けたとして、レース後に30秒のタイム加算ペナルティを受けた。これにより、彼は7位から15位に降格していた。
これは、ハースがレース後に抗議をし、スチュワードがその判断に同意。ペナルティを科したという経緯だった。
アルピーヌはすぐにこのペナルティに異議申し立てを行なった。アルピーヌは、アロンソがレースコントロールからマシンが破損したことを知らされていなかったと主張し、さらにハースが期限を24分過ぎて抗議を提出していたことも指摘した。
FIAは当初、アルピーヌの抗議はレギュレーションでは認められていないと判断したものの、アルピーヌは『(ハースによる)最初の抗議が、通常30分とされている期限から24分後に申し立てられたことをチームが知ったのは、レース当日の20時53分だった』という事実を新たな重要証拠として挙げた。
また、アルピーヌはアメリカGP後の日曜夜に行なわれたヒアリングで初めて、ハースがレースコントロールに何を言ったのか知ったと主張。これもまた新しい証拠とされた。
アロンソは木曜日、メキシコでアメリカGPを振り返り、ダメージを受けたマシンを危険な状態だと判断した場合、50~70%のマシンがリタイアせざるを得なくなり、F1にとって大きな問題が生じるとコメントした。
結果的にアルピーヌの異議申し立ては認められ、木曜日の夜にメキシコでヒアリングが行なわれた。
そこで、「締め切りを遵守することは不可能」だと判断されていたハースの抗議は、実際には30分の期限内に手書きで抗議することが可能だったことが判明した。
このため、最初の抗議は認められず無効となり、その結果アロンソは7位に返り咲いた。
アルピーヌは声明で、「先週末のアメリカGPの14号車に関する問題で、FIAスチュワードが招集され、前向きな結論に達したことに感謝する」と述べた。
「チームは、前述のスチュワードによる決定を歓迎する。これにより、14号車の7位フィニッシュとレースでの6ポイントが復活する」
「今後もFIAと協力し、レースが最高の品質で維持されることを期待している」
裁定の一部として、アロンソがミラーのぐらつきや落下を放置したままコース上に留まることが許されたことを懸念し、「そのような問題を監視するための手順を導入すること」「無線連絡や(マシン修復を指示する)ブラック&オレンジフラッグでチームに知らせること」を強く推奨している。
さらにスチュワードは、「FIA会長がブラック&オレンジ旗の使用について再検討を開始したことも理解している」と付け加えている。
この結果、アメリカGPのリザルトは再変動。7位に繰り上がっていたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が8位となり、以下ケビン・マグヌッセン(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)までがポイント獲得となった。
アルピーヌは、エステバン・オコンが11位となり1ポイントを失った代わりにアロンソの6ポイントを取り戻し、コンストラクターズランキング4位を争うマクラーレンとの差が11ポイントになるはずだ。
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