アルピーヌはF1参戦でブランドを傷つけている? ロズベルグが指摘「下位チームに大金を投じてもマイナスプロモーション」
ニコ・ロズベルグは、アルピーヌの経営陣の不安定さとパフォーマンス低迷が、アルピーヌのブランド価値に深刻なダメージを与えかねないと警告している。
写真:: James Sutton / Motorsport Images
2016年のF1ワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグはSky Sports F1のポッドキャストの中で、低迷するアルピーヌF1チームの苦境について言及した。
アルピーヌF1は2021年、同じルノー・グループの傘下であるルノーF1チームをリブランドする形で誕生。中堅チームの一角として存在感を見せてきたが、今季は10戦を終えた段階でわずか11ポイントしか獲得できておらず、コンストラクターズランキング最下位に沈んでいる。
こうした低迷は、近年の度重なる経営陣の交代も影響しているだろう。チーム代表も頻繁に入れ替わっている他、最近ではアルピーヌF1へのリブランドなどを主導したルノーのルカ・デ・メオCEOが7月15日をもって退任することが発表されたばかりだ。
ロズベルグはこういったチーム運営の脆弱さやパフォーマンスの低迷が、アルピーヌというブランドのマーケティングにおいて逆効果になってしまっていると指摘した。
「チームのパフォーマンスにおいて、安定性がいかに重要かは分かるだろう」
「フェラーリが抱える弱点のひとつもそこにある。ここ数年でリーダーのポジションが何度も変わっている。一方メルセデスのようなチームでは、僕が15年前に在籍していた時の幹部たちが今でも多く主要なポジションにいる」
「そういった継続性は本当に素晴らしい。それと同時に、新しい才能がそこに加わっているのも良い流れだ。それでいてアルピーヌは……」
「僕がメルセデスにいて下位を走っていた頃、チームは毎週末のように撤退を考えていた。なぜなら、そこに大金を注ぎ込んでもマイナスプロモーションになってしまう。最下位付近を走っていたら、アルピーヌとルノーのブランドを損なうようなマーケティングになる」
またロズベルグは、自動車業界全体のトレンドもアルピーヌのF1チームに影響を与えていると指摘する。
「自動車業界は今販売台数が落ち込んだりと、とても厳しい環境に直面している。電動化への移行もうまくいっておらず、中国メーカーが急速にシェアを拡大し、テスラも市場を奪っている」
「こういう状況では、企業が最初に削るのはマーケティング予算だ。そしてF1チームへの出資もマーケティング予算の一部となる。そして新しくなった経営陣がF1を支持するか反対するかも注視していく必要がある。非常に難しい状況だ」
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