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アルピーヌF1、FIAの”基準”変更に合わせて過去のペナルティポイント抹消も検討すべきだと主張。しかしライバルチーム賛同せず……ガスリーの危機続く

FIAがドライバーに対してペナルティポイントを科す基準を今シーズンから変更したため、アルピーヌはピエール・ガスリーが昨年科されたペナルティポイントのいくつかを撤回させようとしたが、この試みはライバルチームの策略により、うまくいかなかったようだ。

Pierre Gasly, Alpine

写真:: Alpine

 FIAは今シーズンから、ドライバーのペナルティポイントに関する基準を変更。昨年までのようにコース外走行などではペナルティポイントを付与せず、危険なドライビングのみをペナルティポイントの対象とすることを決めた。

 これを受けてアルピーヌは、ピエール・ガスリーが現在手にしているペナルティポイントのうちいくつかを撤回させるよう動いたが、他チームの策略により、これはうまくいかなかったようだ。

 ガスリーはアルファタウリに在籍していた昨年、ペナルティポイント10点を科されることになった。ペナルティポイントは累計12点に達すると1戦の出場停止処分が科されることになっているため、まさにギリギリの状況にある。

 ただFIAは今シーズンから、ペナルティポイントを付与する基準を変更。トラックリミットなどの軽微な違反ではペナルティポイントを科さず、あくまで危険なドライビングのみにおいてペナルティポイントを科すようにした。

 この変更は、ペナルティポイントを多数抱えているドライバーにとっては朗報のようにも感じる。しかし、出場停止が間近に迫っているドライバーにとっては、危機的状況であるのは変わりない。それはガスリーのコメントからも感じられる。

 新しいペナルティポイントに関する基準について尋ねられたガスリーは、サウジアラビアGPの際にmotorsport.comに対して次のように語った。

「その質問には答えたくない。僕が答えれば、みなさんが使いたいような形で使うだろう。だから、僕はコメントしないよ」

 チームとしては、FIAがペナルティポイントの基準を変更したならば、過去の裁定についても、同様の基準に改めるべきだと考えているようだ。つまり、過去にトラックリミット違反などで科されたペナルティポイントは、撤回するべきだというわけだ。

 実際ガスリーが手にしているペナルティポイント10点のうち4点は、セーフティカー中に前のマシンとの差を開きすぎたこと、そしてオーストリアとメキシコでのトラックリミット違反で科されたものだ。

 アルピーヌのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、FIAがトラックリミット違反によってペナルティポイントを付与するのは間違っていると認めたのならば、過去に遡ってペナルティポイントを撤回すべきだと明言する。

「このルールにはふたつの要素がある」

 サフナウアー代表はそうmotorsport.comに対して語った。

「ひとつは、今後何に対してペナルティポイントを付与する必要があるのかということだ。そしてトラックリミットなどではなく、危険なドライビングに対してペナルティを科す必要があるというのは、正しいことだと思う」

「危険なドライビングではなく、トラックリミットやセーフティカーから離れすぎてしまったということが、どうしてペナルティポイント付与の条件に入ったのかが分からない。とにかく、私はFIAの新しい解釈に同意する」

「さてそれは、遡及すべきだろうか? 私はそうすることが公平だと思うので、常に”イエス”と言うつもりだ」

「我々全員が立ち上がり、これまでは間違いだったと言うのなら、今後のことだけを見るのではなく、過去を振り返って間違いを正すべきだ」

 サフナウアー代表は、最近行なわれたF1委員会の会議でこの問題を提起し、過去の軽微な違反で付与されたペナルティポイントを抹消すべきというアイデアを提案した。

 アルピーヌを含めていくつかのチームは、それはいいアイデアであると賛同する姿勢を見せたが、全チームというわけではなく、変更に必要な多数の支持を得ることはできなかった。

「10チームのうち、3つか4つのチームが、この考えに賛同してくれたと思う」

 そうサフナウアー代表は語った。

「その考えを支持しなかった人の中には、我々に何かが起きることを期待している人たちもいた。そういうチャンスを狙っている人たちがいたんだ」

 サフナウアー代表は、ライバルチームの考えを変えることができる見込みはほとんどないと認めている。

 このペナルティポイントは、付与されてから12ヵ月が経つと自動的に消滅することになっている。しかしガスリーのポイントが最初に消えるのは、5月22日。エミリア・ロマーニャGPまで、出場停止の不安を抱えながらレースをしなければいけないということになる。

 
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