苦労人の家族に支えられた新人リンドブラッド、モナコは性に合わないと語る「華やかなイメージには全く興味がない」
アービッド・リンドブラッドは労働者階級で育ったことから、モナコでのライフスタイルには興味を持てないと語る。
F1モナコGPと言えば、世界中から多くのセレブリティが集う華やかな1戦であり、モナコに居を構えて自宅からサーキットに出勤するドライバーも少なくない。ただレーシングブルズのルーキー、アービッド・リンドブラッドにとっては、そんなモナコのステレオタイプとは無縁なのだという。
レースデビューからわずか3年半でF1にたどり着いた18歳のリンドブラッドだが、その驚異的な速さでのステップアップと裏腹に、驚くほど地に足のついた姿勢を保っている。それは労働者階級という自身の家庭環境と、たゆまぬ努力の精神によるものだと本人は語る。
リンドブラッドはmotorsport.comの独占インタビューの中で、家族の苦労について次のように語っていた。
「父は小さな村で育ち、昔は非常に貧しかった。11歳の頃にはトイレ掃除や新聞配達の仕事をしていたと聞いた。今の僕があるのは一生懸命働いてくれた父のおかげなので、心から尊敬している」
「母も同じだ。祖父母はインドとパキスタンの分離独立の影響で全てを失った。彼らは今はパキスタンになったインドの一部に住んでいたんだ。それでも必死に働いてイギリスに移住し、医者になった。祖母は82歳まで働き、今も博物館に肖像画が飾られているんだ」
「自分の家族がこのチャンスを掴むために努力してくれたことを誇りに戻っている。そして僕は同じ苦労をしてきたわけではないからこそ、謙虚でいたいと思う」
またリンドブラッドは最近、イギリスのライフスタイル誌『Dazed』に公開されたインタビューの中でこう語り、F1ドライバーにありがちな華やかな生活に興味を持たない理由を説明した。
「父は11歳で初めて仕事をしたほどで、祖父母は3食用意するのにも苦労していた。(中略)僕は、何もかも自分たちの力で手に入れなければいけないような家庭で育った。そこで自分の世の中に対する見方が養われたし、だからモナコの華やかなイメージには全く興味がないんだ」
またリンドブラッドは、地元の友人たちからは「ただの普通の子」と思われているだろうとも語った。
「普通のティーンエイジャーの生活ではなかったけどね」
「楽ではなかったけど、それは自分が進んで受け入れてきた犠牲でもある。地元には良い友達がいて……そんなことが言えるのも久しぶりなんだけどね。時間があるときは一緒に過ごして、できるだけ普通の18歳でいようとしてる。でも自分の人生がちょっとクレイジーだってことも自覚している」
「世界でも最高にクールなクルマに乗れて、こういう取材をしてもらえるのも恵まれていると思う。でも友達に僕のことを聞いたら、きっと『ただの普通なやつ』って言うだろうね」
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