
トロロッソ・ホンダでF1を戦うピエール・ガスリー。そんな彼に、motorsport.com読者から集まった質問をぶつけた。
今季トロロッソ・ホンダのドライバーとして、F1フル参戦デビューを果たしたピエール・ガスリー。その実力が認められ、来季からはレッドブル・ホンダへと昇格することになった。
2017年にはスーパーフォーミュラで活躍。今季はホンダのパワーユニットを使用しており、日本のファンからの人気も高いガスリー。motorsport.comは読者から寄せられた質問を彼にぶつけた。
本企画の最終回である今回はホンダについての率直な感想、そしていよいよ今週末に開催されるF1日本GPについて訊いた。
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ホンダのパワーユニットについて、今の印象は?
「ドライバビリティと信頼性は今のところ本当に素晴らしいと思う。実際に問題は起きていないからね」
「パフォーマンス自体については、昨年末の時点で大きなギャップがあるのは分かっていた。だから彼ら(ホンダ)には時間が必要なんだ。たった数カ月でそのギャップを埋めるのは難しいから。F1のパフォーマンスレベルは本当に高くて、もちろん他のメーカーも努力している。僕たちは少しづつ追いついているけど、まだもうちょっと時間が必要だ。だけど良い方向に進んでいる」
ザウバーのマーカス・エリクソンはイタリアGPの後、ホンダの進歩に驚いていたけど?
「おそらくその時、彼らはダウンフォースをつけ過ぎていたんだろう。僕たちはダウンフォースを削ってモンツァに臨んでいた。僕たちのウイングはほとんど意味がないくらい薄かった」
「エンジンとダウンフォースの妥協点を見つけなければいけない。僕たちはトップスピードに全てを振っていたから、コーナーで苦労するのは分かっていた」
「ザウバーは別の戦略を採っていたし、考慮しなければいけないパラメーターはたくさんある。彼らのダウンフォース量などは、分からないからね」
「まだパワー不足は依然としてあるし、かなりのタイムをロスしている。だけど僕はポジティブだし、今後もその差を縮めていけると楽観している」
「だけどみんな知っているように、そのプロセスには長い時間が必要だ。わずか12カ月でメルセデスやフェラーリなどのチームに追いつくことはできない。だから時間がかかるけど、良い方向に進んでいるのは確かだ」
ホンダのホームレースとなる日本GPに向けての意気込みは?
「日本は熱狂的で、モータースポーツが大好きなファンが多いので、すごく楽しみだよ! もちろん、ホンダのドライバーとしてそこに向かうのは本当に素晴らしい経験になると思うし興奮している。鈴鹿は僕のお気に入りのサーキットだし、良い週末になるだろう」
鈴鹿の好きなところ、嫌いなところは?
「第1セクターは実に素晴らしい。おそらく、シーズンの中でも最高のセクターのひとつなんじゃないかな。高速のS字はリズムが重要で、マシンとグリップの限界を感じられるんだ。嫌いなところ? 正直に言って、僕は鈴鹿の全てを愛しているから、嫌いなところはひとつもないよ!」
Interview by Erwin Jaeggi
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→第1回:読者の”訊きたい”にガスリーが応える(1)「F1への第一歩は兄とシューマッハー」
→第2回:読者の”訊きたい”にガスリーが応える(2)「もしF1をやっていなかったら……」
読者の皆様、たくさんの質問をお寄せくださり誠にありがとうございました!