アストンマーチンF1、フランスGPの好走でタイヤ"不正疑惑"は晴れた?「これで黙ってくれればと期待」
アストンマーチンF1のオットマー・サフナウアー代表は、フランスGPの結果により、ピレリの指示に従わずにタイヤを使っていたという疑惑に終止符を打つことができると期待している。
Sebastian Vettel, Aston Martin AMR21
Charles Coates / Motorsport Images
F1第7戦フランスGPでダブル入賞を果たしたアストンマーチンF1チームのオットマー・サフナウアー代表は、チームがピレリの指示するタイヤ内圧を守っていなかったという疑惑を、今回の結果で払拭できると期待している。
第6戦アゼルバイジャンGPでは、ランス・ストロール(アストンマーチン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が左リヤタイヤのバーストでリタイア。この問題を調査したピレリは、想定を下回る内圧でタイヤが運用されていたことがトラブルの原因だと結論づけた。
これにより、アストンマーチンとレッドブルは何らかの”トリック”を使い、走行中タイヤの内圧を低く抑えているのではないかと疑惑の目を向けられることになった。
その後、FIAとピレリはフランスGPの週末から、タイヤの運用手順を厳格化。さらにリヤタイヤの最低内圧を引き上げた。
アストンマーチンはフランスGP予選で振るわず、セバスチャン・ベッテルは12番手。ストロールはタイムを出す前に赤旗が出た影響で、19番手からのスタートとなった。
しかし2台はハードタイヤで決勝レースをスタートし、ピットストップを遅らせるという戦略でポジションアップ。ベッテルが9位、ストロールが10位と見事にダブル入賞を果たした。
サフナウアーは、ライバルたちが苦しんだタイヤ摩耗の問題を回避したことで、アストンマーチンがこれまでルール違反をしながら走行していたのではないかと指摘する声に対する答えになったと話した。
「自分が何をしているか正確に分かっていて、しかもそれがルールの範囲内であるにも関わらず、何も知らない人たちから非難されるのは、フラストレーションが溜まる」
「願わくば、これでそういう人たちが黙ってくれればいいが、我々は何も悪いことはしていないと言える。我々は常にFIAとピレリの規定に従ってきたし、これからもそうしていくつもりだ」
サウナウアーは、今季これまでのレースでも下位グリッドから第1スティントを長くするリバース戦略で結果を残してきたと主張。そのタイヤ・マネジメントスキルによって、タイヤの内圧が引き上げられても対応できたと語った。
「我々はタイヤを機能させることができる。タイヤに関する技術指令が出て、我々は仕事のやり方を変えなければならなかったが、戦略にはまったく影響がなかった。つまり、我々はピレリの指示に従ってきたということだ」
「自分が何をしているのかを知っていればいいんだ。我々は今でもすべてのパラメータを守って仕事をしている。ただ、タイヤの使い方にちょっとした工夫があれば、それが実現できるんだ。技術指令の影響で後退した他のチームを見てみる必要がある」
「予選位置から考えると、ふたりがポイント圏内に入ることができたのはとても良かったと思う。それこそ私が望んでいたことだ。終盤はとても接戦だったので、セブはもう少し上位にいけたかもしれない。でもこの結果を受け止め、次のレースでは予選を良くして、もっと良い決勝にしたい」
アストンマーチンは今も今季のマシン開発を進めており、サフナウアーは次戦シュタイアーマルクGPに向けて新パーツの準備を急ピッチで進めるという。
「あちこちに新パーツが用意されていて、できればオーストリアの最初のレースで使いたい。どれだけ早くそれを使えるようになるか、見極めなければならない」
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