新風洞を準備中のアストンマーチンF1、効果発揮は2025年のマシンから「それでも大きな恩恵があるはず」
アストンマーチンのテクニカルディレクターであるダン・ファロウズは、新しい風洞の恩恵を受けるのは2025年のマシンからだと語った。
アストンマーチンF1チームは、現在シルバーストンに新しいファクトリーを建築中であり、メインの施設は2023年5月までに完成する予定だ。ただ、隣接する風洞が完成するのはそのさらに翌2024年になるという。
チームは現在、ブラックリーにあるメルセデスの風洞を使用している。2025年のマシンとなる『AMR25』の初期作業をメルセデスの風洞で行なった後に新施設が完成し、完全に移行が行なわれる予定のようだ。
テクニカルディレクターのダン・ファロウズは、「風洞の目標は、2024年の半ばにオンラインにすることだ」と語る。
「少なくとも25年(のマシン)には貢献できると期待している」
「風洞の試運転がどうなるかにもよるが、おそらく新しい風洞が大きな影響を与える最初のクルマになるだろう」
「ファクトリー自体も来年には様々なステージで稼働する予定なので、その前のクルマにも新しいファクトリーの恩恵があることを期待している」
ファロウズは、新しい風洞へのスイッチは一瞬で終わる仕事ではなく、完全な相関がとれて初めてチームが使うことになると指摘した。
「風洞を作るときには、必然的に試運転のプロセスを経なければならない。そしてそれは、期待通りの数値が得られるかどうかを判断するためだけのものだ」
「我々は幸運にもメルセデスの風洞でテストすることができる。非常に質の高い施設だ。だから我々の新しい施設が、それらと一致する結果を出すことを確認する必要がある」
「それには、それなりの時間がかかる。しかし、そのプロセスを加速させるためにできることがある。もちろん、目標はできるだけ早く新しい風洞に入ることだ」
ファロウズは、最新鋭の自社風洞がチームにとって大きな後押しになると強調した。
「世界トップクラスの施設になることは間違いないし、必要であれば24時間いつでもアクセスできることは、明らかに重要だ」
「我々が改良を重ね、空力開発制限によって風洞の稼働率が下がれば、言うまでもなく風洞で過ごす時間は少なくなるだろう。しかし、自分たちの施設を持っているということは、他の実験もできるということであり、これは非常に貴重なことなんだ」
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