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エイドリアン・ニューウェイが考える、アストンマーティンF1強化に向け必要なコト

今年の3月にアストンマーティンに加入した伝説的デザイナー、エイドリアン・ニューウェイが、その第一印象を語った。

Adrian Newey, Aston Martin Racing

Adrian Newey, Aston Martin Racing

写真:: Aston Martin Racing

 アストンマーティンにマネージング・テクニカル・パートナーとして加入し、今年から新体制で稼働を開始したエイドリアン・ニューウェイが、新天地の印象を語った。曰くチームの可能性には勇気づけられたものの、そのポテンシャルを最大限に発揮するためには、空力開発部門の人員を増強する必要があると考えているという。

 ウイリアムズ、マクラーレン、そしてレッドブルで数々のチャンピオンマシンを生み出してきた伝説的F1デザイナーであるニューウェイは、3月3日からアストンマーティンでの仕事を本格的スタートさせ、新レギュレーションが施行される2026年シーズン用マシンの開発に注力している。

 アストンマーティンは2023年に大躍進を遂げ、一躍表彰台の常連となった。しかしそこからは低迷の一途を辿り、今季6戦目までを終えた段階でランキング7番手。ランス・ストロールが乱戦に乗じてポイントを拾い集めているものの、チームメイトのフェルナンド・アロンソは未だ未得点という状況だ。

 この成績は、アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールの壮大な野望とは対照的なものだとも言える。ニューウェイを含め、数々のビッグネームを獲得しているものの、それに見合った成長を遂げているとは、お世辞にも言い難いからだ。

 ニューウェイはアストンマーティンのチームから感じられた活気には励まされているものの、最新鋭の開発施設を手に入れたとはいえ、F1のトップチームと肩を並べて戦うには、さらなる戦力強化が必要であると主張する。

「ローレンスのビジョンは、素晴らしい施設、F1で最高の施設を生み出した。しかし今後は、それをどう活用していくかを最適化することが重要だ」

 ニューウェイは、アストンマーティンF1が公開したインタビュー記事の中で、そう語った。

「F1は人によって全てが決まる。確かに多くのテクノロジーが存在するが、物事を前に進めていくのは人なんだ」

「私が以前在籍していたチーム(レッドブル)は、F1の中でも最悪の風洞を持っていた。そして工業団地の中の目立たない建物の中で運営されていた。それでも全員が協力し合い、素晴らしいチームに育てることができた」

「我々には多くの才能ある人材がいる。しかし人数を増やして、強化すべき分野もいくつかある。これらのツールを活用し、能力を伸ばしながら、全員がもっと良い形で協力し合う必要があるんだ」

人員増強が必要なのは空力開発

Adrian Newey, Aston Martin Racing Team

Adrian Newey, Aston Martin Racing Team

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 ニューウェイはチームの空力部門を、人員増強の恩恵を受けられる分野のひとつとして挙げ、現在の人員構成が、2026年用マシンの開発にどんな影響を与えるかを説明した。

「今回のような大きなレギュレーション変更があり、予算制限や人員不足といった理由から、どのチームもリソースが限られているという状況では、常に困難が伴う」

 そうニューウェイは言う。

「チームの中で成長が必要な分野のひとつは空力部門だ。しかし短期的には、どの方向性が最も実りあるモノになるかを見極め、そこにリソースを集中させる必要がある」

「もちろんそうすることで、常に道を見失ってしまう危険性がある。多くの場合、長く探求してみなければ、それが本当に実りあるモノになるかどうか分からない」

「私は同僚のエンジニアたちに、何かを追求すべきではないと言うのは好きではない。しかし今回のように、時間的にも制約が厳しい状況では、そうせざるを得ないのだ」

 またニューウェイは、厳しい状況に置かれている今季のアストンマーティンを手助けする上での自身の関与は、ごく限定的なモノに限られると語った。

「ローレンスは当然のことながら、2025年にもできるだけの成果を出して欲しいと考えてる。そのため、今年のマシンの空力面の開発に取り組んでいるごく少数のチームはまだ存在する」

 そうニューウェイは明かす。

「その彼らと、昼食を共にするなどして、何度か話し合った。マシンについて、そして我々がどう対応できるかについて話し合ったんだ」

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