アストンマーチンF1、サウジアラビアの石油企業アラムコとパートナー契約締結を発表

　アストンマーチンF1チームは、サウジアラビアの国営石油会社であるアラムコと“長期的な戦略的パートナーシップ”を締結したと発表。チーム名は新たにアストンマーチン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワンチームとなる。

　アラムコは既にF1のグローバルパートナーとなっている世界的な大企業で、いくつかのレースではトラックサイドで彼らの広告が表示されてきた。

　チームの声明によると、この契約にはスポンサー権やライセンス契約、さらに持続可能燃料、先進潤滑油、車両への非金属材料の共同研究開発も含まれている。

　ただアラムコとの契約は主に商業的なモノとなっており、アストンマーチンは彼らのオイルや燃料を使用するわけではなく、今後も他のメルセデス製パワーユニット使用チームと同様にペトロナス製を継続することになるという。

Pit straight detail, including Aramco signage

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

　チームオーナーのローレンス・ストロールは、今回の契約締結に際し次のようにコメント。チームの飛躍に向け重要なパートナーシップだと主張した。

「我々は勝つためにこのスポーツに参加している。そのため、アラムコのような素晴らしいパートナーを迎えられて嬉しく思っている。このプロセスで彼らの膨大な知識と技術力を知ったが、我々のF1世界チャンピオン獲得という目標達成に大きく貢献してくれると思っている」

「我々の歴史的なパートナーシップは、チームをF1におけるパイオニアとし、アラムコ製品の持続可能性とパフォーマンスのショーケースとなるという野望を示すものだ」

　またアラムコの上級副社長であるモハメド・アル・カタニは次のようにコメントを寄せた。

「このパートナーシップは、世界の自動車および輸送産業における排出ガス削減へのアラムコの取り組みを反映している」

「我々の目標は、世界の自動車産業に向けプレミアム燃料と潤滑油を供給することであり、アストンマーティンチームとの提携は我々の高品質な製品の認知度を高めることになるだろう」

「この提携はエンジニアリングとイノベーションに対する我々共通の意思を活かすものであり、サーキット内外での結果を牽引するポテンシャルを秘めている」

　なおアストンマーチンは2022年の新マシン発表会を、2月10日に実施する予定だ。