“ランダムなシフトダウン”によるクラッシュを警戒していたアロンソ、モナコのウォールに接触。「マシンはまだ運転しづらい」とデ・ラ・ロサ
F1モナコGPのFP1では、シフトダウン時の予測不可能な挙動によるクラッシュを懸念していたフェルナンド・アロンソが、ウォールにヒット。アストンマーティンのアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、その原因は不明としつつ、マシンは運転しづらい状態にあると語った。
F1モナコGPのFP1終盤で、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソはトンネル出口でガードレールにマシンをヒットさせ、フロントウイングを壊したことでピットインした。アロンソの“懸念”が的中するような形となったが、この件についてチームのアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサが語った。
アロンソの“懸念”とは、シフトダウン時の予測不可能な挙動のこと。彼はマイアミGPの予選で、「ランダムなシフトダウン」に悩まされたと話していたが、この問題がより顕著となっている。
今季のアストンマーティンは、パワーユニット(PU)をメルセデスのカスタマーPUからホンダのワークスPUにスイッチし、それに伴いギヤボックスも自社製となった。序盤戦は異常振動に悩まされたチームとホンダだが、今はドライバビリティの部分が課題となっており、この点で改善を進めているところだ。
アロンソは走行前日のメディアセッションの中で、ドライバビリティの問題はコースが狭く壁に囲まれたモナコにおいて大きな懸念材料になると述べた。
「マシンには解決すべき点がいくつかあり、モナコは良いテストになるだろう」
「間違いなくそのひとつはギヤボックスだ。マイアミ以降、ギヤボックスには苦労している」
「モナコではランダムなシフトダウン、ロックアップや後ろから押されるような挙動が起きてはならない。そんなことが起きたらウォールにクラッシュして、ドライバーが馬鹿に見えるだろう」
「でも、ドライバーとしてはギヤを1段階下げてフルスロットルにする場面もあるので、防ぎようがない時もある。だからカナダで一歩前進したことを確認する必要がある」
そのコメントからわずか24時間後、その懸念が的中するかのように、アロンソはトンネル出口でのブレーキングでリヤタイヤをロック。その結果マシンが右を向いてしまい、外側の壁にヒットしてしまったのだ。
FP1後に行なわれたチーム代表者による会見には、アストンマーティンからアンバサダーのデ・ラ・ロサが出席。デ・ラ・ロサはアロンソのアクシデントは前述の技術的問題によるものだったのかと質問され、次のように答えた。
「何が起きたのか正確にはまだ分からない。リヤのロックは起きていたが、データを確認していないので、それがダウンシフトと関係していたかどうかは分からない」
「ただ、明らかに大きなリヤロックだった。彼は一度ブレーキを離して立て直している。そうしなければ完全にスピンしていただろう。フロントウイングが少し壊れただけで済んだのは見事だった」
デ・ラ・ロサは、このアクシデントを単一の問題としてではなく、今季から新しいパワートレイン規則へ移行したことに伴うアストンマーティンの広範なマシン挙動の問題の一部だと見ている。
「おそらくすべては同じ問題の一部だと思う。ブレーキング時のドライバビリティや予測可能性もそうだし、ダウンシフトがブレーキバランスに影響を与え、バランスが後ろ寄りになることで結果としてダウンシフトの影響をさらに強めてしまう」
「正直まだデータも見ていないし、フェルナンドとも話していない。でも間違いなく、運転が簡単なクルマではない」
「我々はドライバビリティと予測可能性の改善に取り組んでいる。今年は特に、ダウンシフト時に安定したトルクを供給するのがチームやPUにとってより難しくなっている。ドライバーはコーナーのエイペックスで短いギヤを使ってバッテリー回生を増やそうとしているが、ダウンシフトのプロセスがスムーズでないと、それがさらに悪化する。今はまさにそういう状況だ」
「今回の件の原因がブレーキングなのかロックアップなのかダウンシフトなのか、正直そこは気にしていない。このマシンはまだ運転が難しすぎる。だからやるべきことは山積みだ」
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