アストンマーチン、ベッテルとの長期契約を望む「我々は良い関係を築いている」
アストンマーチンF1のチーム代表であるマイク・クラックは、セバスチャン・ベッテルが長期的にチームに留まることを期待している。
2021年からアストンマーチンに加入したセバスチャン・ベッテルは、今季限りでその契約が満了を迎えることになる。両者は現在、契約延長に向けて交渉を進めているが、チーム代表のマイク・クラックは、ベッテルが長期的にアストンマーチンのドライバーを務めることを望んでいると語る。
ベッテルはチーム加入1年目の昨シーズン、全体的には厳しい戦いとなったが、アゼルバイジャンGPでは2位表彰台を手にするなど、時折印象的な活躍を見せた。今季も、シーズン開幕当初は入賞争いも難しいほどのパフォーマンスだったが、スペインGPで大規模なアップデートが施された後は戦闘力を上げ、Q3進出を争う常連になっている。
そのベッテルは将来の決定を急ぐつもりはないと語り、夏の間に続けるか続けないかの判断を下すと明かしている。
ベッテルの去就は、来季に向けたドライバー移籍市場のキーとなる可能性が高い。すでにトップチームのラインアップは決まっているものの、それ以外のチームでは、まだ決定していないシートが複数あるからだ。
しかしアストンマーチンのクラック代表は、チームとしてはベッテルを長期的に起用し続けたいと考えているようだ。
「彼がチームに残りたいと言うのであれば、我々は彼に長くチームに留まってほしいということを常に明確にしてきた」
そうクラック代表は語る。
「我々は話し合いを行なっている。非常に良い関係を築いており、お互いに期限を設定する必要があるわけではない」
「確かにある時点で決断することが必要だ。もし決断を先延ばししすぎると、我々も問題にぶつかってしまう。それは彼も理解している」
「しかし我々が行なっているのは、常に信頼できる議論だ。その観点からすれば、全て良いことだと思う」
前述の通り、アストンマーチンはスペインGPでアップデートを投入。次のイギリスGPでは、さらなるアップデートを投入予定である。クラック代表はこのアップデートにより、ベッテルに前進できることを示したいと語る。
「我々は常に、マシンを改良したいと言ってきた。バルセロナは、その最初のステップだったと思う」
そうクラック代表は語る。
「私は彼に、別のステップがあるんだということを示したいと思う。そしてその後で、我々は話をすることができる。彼の引き続き走りたいという願望も強まるだろう」
ベッテルが今後どんな決断をするか、直感しているかと尋ねられたクラック代表は、次のように語った。
「直感については話すべきではないと思う。誰かをガッカリさせちゃうかもしれないからね!」
そうクラック代表は語る。
「とにかく、我々はここ(カナダ)で行なったことを分析し、シルバーストンに向けて懸命に働く。それから我々がどの位置にいるのかを見て、それから話をする」
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