アストンマーチン、F1用セーフティカーとメディカルカーを公開。メルセデスと運用を分担

アストンマーチンが、今季からF1でセーフティカーとメディカルカーとして使われる車両を公開。今週末にバーレーンで行なわれるプレシーズンテストでデビューし、開幕戦でも使われる予定だ。

アストンマーチン、F1用セーフティカーとメディカルカーを公開。メルセデスと運用を分担

 昨年までのレーシングポイントから名称を変更する形で、今季からF1に復帰するアストンマーチン。同社はF1マシンを走らせるだけではなく、セーフティカーとメディカルカーの運用をメルセデスと分担することが正式に発表された。

 そのアストンマーチンのセーフティカーとメディカルカーが、カラーリングと共に公開された。

「FIA F1世界選手権のセーフティカーおよびメディカルカーの提供について、アストンマーチンとメルセデスAMGの両方とパートナーシップを発表することができ、非常に嬉しく思っている」

 F1のCEOであるステファノ・ドメニカリはそう語った。

「アストンマーチンとメルセデスAMGは、共に象徴的な自動車ブランドであり、このスポーツに彼らのポジションを設けることができることを誇りに思っている」

「セーフティカーとメディカルカーは、F1において非常に重要な部分であり、常にドライバーたちの安全を守っている。昨シーズンには、ロマン・グロージャン(ハース/当時)を劇的な事故から救うため、メディカルカーのクルーは英雄的なスピードで行動するのを目の当たりにした。またアストンマーチンとメルセデスAMG両方の車両は、ドライバーの安全を確保するのに即座に対応できるよう、完璧な装備を備えている」

 セーフティカーに採用されたのは、アストンマーチン・ヴァンテージの特別仕様車だ。この車両は、事故などでコース上の障害物が発生した時にレースをコントロールするために開発された。シャシーと空力面が通常モデルからはきく改善され、コース上でのパフォーマンスとラップタイムを向上させている。

 535PS(528hp)を発生する4リッターツインターボV8エンジンを搭載し、約3.5秒で96km/hまで加速することができる。また200km/hでの走行時に155.6kgのダウンフォースを生み出すとしており、この数字は市販のヴァンテージよりも60kgも多いダウンフォース量だという。

 車内にはダッシュボードにふたつの画面が備えられており、国際映像やライブタイミング、ライブトラッカーなど、乗組員の操作に応じて、表示できる映像が選択できるようになっている。

 センターコンソールも特別仕様になっていて、サイレンや無線通信、LEDのライトバーのコントロールなど、様々なスイッチが配置されている。FIAのマーシャリングシステムもこのダッシュボードに搭載されており、コースのどのセクターで、どんなフラッグが振られているか、瞬時に確認できるようになっている。

Astonn Martin Official Safety and Medical Cars of Formula One

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写真:: Aston Martin

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 F1のセーフティカー・ドライバーであるベルント・マイランダーは、次のように語った。

「世界中のF1ファンが、私と同じように、アストンマーチンがF1に戻ってきたことを喜んでいる。そしてこのセーフティカーは、アストンマーチンにとってエキサイティングな新時代を意味する、美しく有能なクルマだと言えるだろう」

 一方メディカルカーには、アストンマーチン初のSUV車であるDBXが使われることになった。このマシンはアラン・ファン・デル・メルウェがドライブし、FIA F1の医療対応コーディネーターであるイアン・ロバーツが同乗することになる。レースのスタート時にはグリッド最後尾からスタートして隊列を追いかけ、緊急事態が発生した場合には即座に救助に当たる。またレース中には、必要に応じてピットレーンから出動することになる。

 エンジンはヴァンテージと同じ4リッターツインターボV8エンジン。550PS(542hp)を発生し、約4.3秒で96km/hまで加速することができる。最高時速はSUVながら約289km/hと言われる。

 大型の医療バッグを含む大量の医療機器やAED装置、2本の消火器などを搭載。ダッシュボードにはセーフティカーと同じように2画面のスクリーンが搭載され、様々な状況を瞬時に知ることができる。またドライバーのグローブに仕込まれたシステムを介し、生体認証データも読み取ることができるようになっている。これにより、事故が発生した時にドライバーの状態に関する重要な情報を知ることができる。

 両方の車両は、シルバーストンにあるアストンマーチンの設備で、高速耐久に関する評価など、サーキット走行を含む様々なテストを受けているところで、合計15000kmを走破する予定だ。またレースがどんなコンディションになった時にも対応できるように、様々な気候を再現したテストベンチでの検査も受けているという。

 アストンマーチン・ラゴンダのCEOであるトビアス・ムアースは、次のように語った。

「アストンマーチンが60年以上の時を経てモータースポーツの頂点であるF1に復帰することを、会社全体で誇りに思っている。これはアストンマーチンにとって、重要な新時代の始まりを示している」

 

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この記事について

シリーズ F1
執筆者 Charles Bradley