元レッドブル育成のF2ドライバー、クロフォードがアストンマーティンの育成ドライバーに。F3時代は岩佐歩夢とチームメイト
元レッドブルジュニアドライバーのジャック・クロフォードが、アストンマーティンF1チームの若手ドライバー育成プログラムに加入した。
アストンマーティンF1は、育成ドライバーとして新たにF2ドライバーのジャック・クロフォードを迎え入れたことを発表した。
クロフォードは、まずプライベートテストで2022年マシンのAMR22をドライブすることになる。これは同じくアストン育成でチームのリザーブドライバーを務めるフェリペ・ドルゴビッチが今季のテストプログラムを通じて使う予定のマシンだ。
チームによると、クロフォードのプログラムには「レースイベントでアストンマーティンに帯同し、ドライバーやチームを観察して学ぶ傍ら、身体トレーニングやメディアトレーニング、シミュレータ作業を行なうといった数多くの活動が含まれる」としている。またドルゴビッチがサーキットにいたり、リザーブドライバーの業務で忙しい週末には、シルバーストンの拠点で定期的にシミュレータを利用することになる。
アメリカ出身の18歳であるクロフォードはF4参戦中の2020年にレッドブルジュニアに指名され、2021年にハイテックからFIA F3にステップアップ。そこでは現在もレッドブルジュニアに所属する岩佐歩夢とチームメイトだった。
2022年のF3でランキング7位となり、翌2023年シーズンはF2に昇格。レッドブルリンクでのスプリントレースでは優勝を飾り、フィーチャーレースでもザントフールトで3位に入ったが、最終的なランキングは13位。同年をもって、レッドブル育成から外れることになった。
この人事はクロフォードにとっても新たなチャンスとなるが、アストンマーティンにとってもアメリカから関心を集めるチャンスになると言える。またチームの株主にもアメリカを拠点とする企業があるため、そこからも歓迎されるだろう。
発表に際し、クロフォードは次のようにコメントを寄せた。
「キャリアにおいて次のステップに進めることを誇りに思う」
「アストンマーティンF1チームは学び、成長するのに最適な場所であり、このプログラムはエキサイティングなものになりそうだ」
「皆と一緒に仕事をするのが待ちきれない。特にシミュレータに関しては、レースウィークのチームのパフォーマンス向上にも貢献することができる」
「今年の後半にAMR22をドライブするチャンスがあることにもワクワクしている。これはこの機会を最大限に活かして全力で頑張るためのモチベーションにもなる」
またチーム代表のマイク・クラックは次のように述べた。
「彼はこれまでのキャリアを通して素晴らしいポテンシャルを見せてきたし、彼が初めてAMR22に乗り込むにあたり、彼の成長と学習をサポートできることが楽しみだ」
「チームの成長の一環として、我々は才能ある若手ドライバーにも価値ある育成プログラムを提供したいし、ジャックがこの環境で開花することに疑いの余地はない」
「我々は幸運なことに最先端の施設と世界クラスのプロフェッショナルたちを揃えているので、ジャックは最高レベルのレースをするための準備ができるだろう」
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