”アロンソ獲得”はチームが強くなる証? アストンマーチン「決断の早さを強みに、大きくなっていく」

アストンマーチンは、アルピーヌからフェルナンド・アロンソを引き抜いた時にも発揮された迅速なアプローチが、トップチームを目指す上で武器になると考えている。

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 今季苦戦しているアストンマーチンだが、シーズン中にマシンの空力パッケージ変更を決断し、フェルナンド・アロンソをアルピーヌから引き抜いたその迅速なアプローチと意思決定が、強いチームを目指す上で武器になってくると考えている。

 アストンマーチンは今季、マシンのコンセプトをシーズン途中で切り替えるなど順調なスタートを切れなかった。だがレッドブルのマシンに近いパッケージを投入し、苦しかったシーズン序盤から徐々にパフォーマンスを上げている。

 アストンマーチンは現在、アルファタウリから8ポイント離され、コンストラクターズランキング9番手。だが2023年に向けては適切なステップを踏めるよう、舞台裏できちんと前進していると感じているようだ。

 また引退するセバスチャン・ベッテルに代わり、アロンソが加わることで、上を目指す野心を示した。

 アルピーヌにとってアロンソの移籍は衝撃だったようだが、アストンマーチンのエンジニアリングチームは、この素早い反応がチームの強みであり、マシン開発にもそれを反映できると信じている。

 アストンマーチンのパフォーマンスディレクターであるトム・マッカローは次のように語った。

「このチームは常に非常に機敏に動いてきたと思う。小さなレースチームであり、その中核には数人のキーパーソンがいて、意思決定をしている。官僚的な大企業ではないんだ」

「レース週末に関して、私の仕事はアンドリュー・グリーン(チーフテクニカルオフィサー)と、最近テクニカルディレクターとして加わったダン・ファロウズに報告することだ。今までのいいところを残しつつ、レベルを上げるために必要なことを加えていこうと思っているんだ」

Fernando Alonso, Alpine F1 Team

Fernando Alonso, Alpine F1 Team

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 マッカローは、シーズン中のコンセプト変更を迅速に決めた例からも、チームがいかに決断力を持ち、物事を成し遂げることができるかがわかると主張した。

「冬のテストや最初の数レースを通して、ポーパシングを改善するためのパーツや、マシンが機能するウインドウを大きくすることを試みていた」

「しかし、開発ツールや風洞、CFDシミュレーション、実走行テストなどを駆使しても、思うような成果を上げることはできなかった」

「そして、ある時点で『よし、なんとかしなければ』と思うようになった。マシンの開発段階で我々はふたつの異なるルートを考えていた。シャシーも2種類のラジエーターに対応できるように設計した」

「最初に選んだルートは良さそうだったが、ポーパシングの問題を甘く見ていたようだった。だからもうひとつのルートを試してみようということになった」

「そして、そのデータを再び風洞に取り込み、できる限り早くマシンに反映させたのだ。スペインに持ち込むために、製造・生産サイドから大きなプッシュがあった」

「驚異的な量の作業が行なわれた。2台分のパーツを用意するチャンスはないと思っていた。スペアはなかったが、なんとかそれを実現できた」

 アストンマーチンはオーナーであるローレンス・ストロールの下、拡張を続けているが、マッカローはチームの質を落とすことなく大きくなっていくことができると考えている。

「それは常にチームの強みだと思う」と彼は言う。

「F1ではそれを維持しなければならない。なぜなら、すべてのレースが重要だからだ。競争力を発揮して、ポイントを獲得できれば、それでいいんだ」

 今季のアストンマーチンは、予選で中々パフォーマンスを発揮できていないが、いくつか明確な強みを持っている。GPSデータでは、低速コーナーでレッドブルよりも優れていることが分かっており、シンガポールGPではその点が有利に働くかもしれない。

「このクルマはかなり長い間、低速のストリートコーナーでかなりのパフォーマンスを発揮してきたし、他のマシンと比べてもそれは明らかだった」

「このところ、高速コーナーでのマシンを改善することに重点を置いているんだ。レッドブルを見ると、彼らのマシンは非常に効率的で直線では非常に速く、我々は彼らほど強くないんだ。でも、他のほとんどのマシンもそうなんだ」 

 
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