アストンマーチン移籍は、ベッテルにとって”未知の領域”? リカルド語る
来季アストンマーチンに移籍する可能性が取り沙汰されているセバスチャン・ベッテルについて、元チームメイトであるダニエル・リカルドは、移籍を決断した場合には忍耐が必要になると語った。
写真:: FIA Pool
今季限りでフェラーリを離れることが決まっているセバスチャン・ベッテル。そのベッテルは来季、現レーシングポイントから名称を変更するアストンマーチンに移籍する可能性が取り沙汰されている。
今季のレーシングポイントは非常に高い競争力を発揮しており、先日行なわれたハンガリーGPでは、グリッド2列目を独占。この力強いパフォーマンスは、ベッテルが移籍を決断する上で、重要な要素になるかもしれない。
しかし、チャンピオンを争うべく戦っているフェラーリから、なんとか表彰台を狙うという立場のチームに移籍する際には、考え方を切り替える必要がある。そう語るのは、現在ルノーのドライバーとしてF1を戦っているダニエル・リカルドだ。
ベッテルがレッドブルに所属していた際、チームメイトを務めていたリカルドは、2019年にそのレッドブルからルノーに移籍した。この移籍は、トップチームから中団チームへという形の移籍……つまりベッテルがアストンマーチンに移籍することが決まれば、その先例とでもいうような形だ。
リカルド曰く、中団チームで働くのは、ポジションを押し上げていくという面では大きな満足感を得られるものの、短期的に見れば、精神的に多くのことを克服していかなければならないと考えているという。
「セブ、そして彼の状況を考えると、彼はこのスポーツで、キャリアのほとんどをトップグループで過ごしてきた」
リカルドはそう語った。
「彼はこれまで、毎年表彰台を獲得するような戦いを繰り広げてきた。だから彼が中団のチームに加入するなら、それは彼にとって未知の領域となるだろう」
「彼は心をオープンにし、ある程度の忍耐も必要になると思う。それは彼次第であり、彼のキャリアの次の段階がどうなるのかということを見ることにもなる」
リカルドは、ベッテルが決断を下す上で重要になるのは、2021年にアストンマーチンでの可能性ではなく、チームに長期的に関わるモチベーションがあるかどうかだと考えている。
「彼がまだ、トップレベルで戦い続ける意志を持っているなら、このスポーツを続けるべきだと、100%思う」
そうリカルドは語った。
「選択肢が中団グループであるなら、それは長い戦いになる。だから12ヵ月の話ではなく、24ヵ月、または3年という中長期的な話をしなければならないと思う。2〜3年とでも言っておこうかな。でも、それは彼が答えることができるモノだと思う」
「かつてのチームメイトとして、僕は彼のことが好きだ。このスポーツにおいて、彼を尊敬している。彼が戦い続けたいのであれば、彼が満足できる場所を見つけられることを願っている」
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